第11章突入、ここへ至るまでに真犯人と黒幕が判明したと思われたけど、このラスト11章でそれらの情報が一気にひっくり返されることになり、ちょっとポカーンとせざるを得なかったかもしれない。
フリージアに現れたセリカが、「知っていることは全て話す」と言って語ったことは、全て「思考誘導」による嘘の情報だったようだし、今回ほど翻弄される展開はないんじゃなかろうか。
その思考誘導だって、あえてセリカが佐久間にやらせた事ということもあり、「あれ、厳密には佐久間が黒幕というわけでもない!?」と、とにかく考察を二転三転せざる他なかったわけで……。
前章では、「委員会」がどうのという話があって、それにより主人公が事件に巻き込まれたというようなミスリードを誘われていたけれど、その辺もほぼ関係がなかったというのも驚愕であった。
黒幕と思われた佐久間も、基本ギガロマニアックス研究にしか興味がなかったという事実。

セリカ自身、佐久間に「脅迫を受けている被害者」でもなんでもなく、一部で利害が一致していたからこそ、2人は協力関係にあり「ニュージェネの再来」を起こしていたらしい、なんてこった……。
(イレギュラーで発生した「能力者狩り」というのもフェイクだったのかな?)
とはいえ、佐久間は研究のため、データさえ手に入れば乃々らを犠牲にするのも何の躊躇いもない人間なので、狂人というか完全なるマッドサイエンティストなのは間違いないけれど。
で、肝心のセリカの目的とはなんだったのか?

そして、その当時の主人公が、ニュージェネ事件の冤罪を晴らした前作・主人公のタクミに憧れを持っていたことが影響し、それを再現して彼を「特別な存在」にしようとセリカは動いていたのが真相だったらしい。まさか、そんな目的があったとは……。
いやぁ~、そんなことで、乃々らは殺されることになっちゃったの? 間接的に主人公のせいで皆が犠牲になったとも言えるので、これはほんと辛過ぎる。
全てはセリカというゲームメイカーによって踊らされていた茶番劇。そういう目的を与えられて生まれてきた彼女自身を責めるわけにもいかないし、主人公は自分を責める以外にないよな……。
このあと、主人公は妄想の力により、セリカを普通の女の子に再構築し、自分は警察に出頭。こんなの事情聴取でなんて説明をするのだろう? 全部自分がやりましたと言うしかない??
というわけで、1周目ノーマルエンドに到達!

というか、セリカは再構築されても、主人公のことは普通に覚えていたのですね。てっきり、記憶までリセットされると思っていたんだけど、そういうことはなかったのか、なるほど。
最後の最後はちょっと爽やかな絵面ではあるものの、プレイヤー側からしても色々と引き摺ったままエンディングに突入するので、やっぱり後味の悪さは否めないノーマルエンドだったように思う(決して大団円ではない)
CHAOS;CHILD – PS Vita
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▼Vita「カオスチャイルド」感想(10)、セリカという存在の正体が判明!そして黒幕も出てきた!?(まさかあの人とは)
▼Vita「カオスチャイルド」感想(9)、ついに真犯人が発覚!?あの2人がギガロマニアックスだったりするなど色々混乱