前回、乃々編をクリアしたので、今回はセリカ編をやっていこう。これがトゥルールートということで、前作みたく本編のクライマックスが少し変わるだけかと思いきや、普通にストーリーがある模様。
なにやら、セリカが「普通の女の子」に再構成されてから3ヶ月後のお話。自分の過去、失くした記憶を知りたいというセリカが奔走する展開になっているらしい。
それよりなにより、このシナリオにより「カオスチャイルド症候群」の真実が明かされることとなるので、それがなかなかの衝撃だったように思う。
まさか、いつもの学園が、症候群者が入所している「施設」だったとはね……。
彼らの見た目は老人そのものでも、本人達はそれを認識することができず、普通に高校に通っている学生だと思い込んでいるとのこと(「妄想」という名の逃避)
前作「カオスヘッド」の将軍も“早老症”と言われていたけど、それと同じような現象が起きているということか……。でも、将軍本人や前作主人公らも老人だと認識していたし、その辺の微妙な違いはあるっぽい。
しかし、本編ストーリーとか、傍から見たら爺さん婆さんが活動しているように見えていたのだと想像すると、ほんと驚愕としか言いようがないものだわ。
そんな中、症候群から唯一人回復することができた主人公とセリカの再会。

とはいえ、そういう彼女の反応こそが「普通の女の子」であることの証明でもあるので、主人公としては本望と言えるのかもしれない、なんとなく。
で、セリカのおぼろげな記憶により、和久井の残した「装置」の場所を知っている可能性があることから、主人公らに協力するという流れに(症候群の原因究明&治療)
再構成される前に「私から、目的を奪わないで」と言っていたセリカにも、一応やりたいことが出来たようで主人公も満足なんだろうか(危険が伴うけど致し方ない)
そして、その「装置」がある場所にて、図らずも和久井とエンカウント!

なので、その部分でどうこうすることはないものの、主人公が能力を捨ててしまったことと、それに伴い和久井の計画していた実験が台無しになってしまったことに恨みを抱いているらしい。
あの「ニュージェネ再来」事件も、ある意味実験の一環だったようで、そういうこともあり「委員会」も好きなようにやらせていたというわけか、なるほどね。
和久井は再びセリカの記憶を引き戻し、ニュージェネを復活させて主人公の能力を戻そうと画策するも、あえなく失敗。なんやかんやあり、主人公と取引きをしてこの場は退散してくれたという塩梅。
結局、「委員会」の手の平の上で踊らされるという構図は変わらないままなのかな? そもそも、その組織の全容すらまるで分からないままだし、モヤモヤが募ってしまう。
(前作セナルートで出てきた方の「委員会」に関しては、全く触れられることもなかったか……)
この後、1人帰されたセリカは、あてもなく彷徨いシアターキューブへ辿り着く。

和久井による記憶引き戻しにより、過去の情景が自分を責め苛んでいたけど、この場所に来たことによって完全に記憶が戻ってきた可能性!? と思った矢先、唐突にスタッフロール。
はっきり、どこまで記憶が戻ったのか描写はないものの、完全に戻っていたとしても今の主人公には「生きる目的」はあるのだろうから、それを彼女も尊重するに至るのでしょう。
(ま、エピローグで、主人公が拘置所に移送されるところを黙って見送っていたことだし)
それから8ヶ月後、乃々たち症候群者らも回復した姿を見せる。

しかし、うきちゃんも能力を失っているはずなのに、なぜか見た目はそのまま。この小学生然とした姿は、彼女の本来の姿ではなく周りから願われた姿のはずなのに、ちょっと解せないな……。
ま、そんなこんなで、トゥルーエンドに到達! 主人公が警察のお世話になる流れはノーマルと変わらないけど、泉里が生き残ったというのは大きいのかもしれないなぁ。
うきちゃんと義弟が路頭に迷うこともなく、家族3人揃って主人公の帰り(帰れるのか?)を待つことが出来る。家族の絆もよりいっそう深まることでしょう、そんな気がする。
CHAOS;CHILD – PS Vita
posted with カエレバ
▼Vita「カオスチャイルド」感想(15)、乃々編クリア!とんでもない秘密があろうとも彼女から注がれた愛情は真実
▼Vita「カオスチャイルド」感想(14)、うき編クリア!彼女の存在証明が、逆に彼の生きる目的となっていく感慨深さよ