なにやら榊さんの父親が学園の理事長であったことが発覚! それでいて大企業の社長、良くも悪くも世間的には有名人だったらしい。
こういう“訳あり学園”に娘を閉じ込めておく(?)ということは、当然親子関係もよろくない模様。彼らのバックボーンも非常に気になるところかもしれない。
父親が学園に視察に来ても、一切顔見せはしない娘。自分の心情はもちろんのこと、なかなか弱味を見せない榊さんなので、どれだけの葛藤を内に秘めていることやら……。
校舎屋上で1人佇む榊さんの下へ主人公。なんだか、天音や幸のお節介が彼にも伝染してきているような気がしないでもないね。
何か話を聞くわけでもなく、只々傍にいてあげる。互いに人と関わるのが苦手同士なわけだし、近づき過ぎず離れ過ぎず、そういうバランスを取るのは上手いのかもしれない。
正直、体面的にはほぼ何もしていない主人公だけど、これで割と距離が縮まった感があるものだ。
で、話はガラッと変わって、暑さからの逃避で海へお出かけ。

海に行くのに、天音が車を運転するという流れになったわけだけど、「どうせ運転が下手パターンなんでしょ?」とか思っていたら、その逆で超絶上手いというか、イニシャルD並みの技巧だったから同乗者が恐怖で付いていけないパターンになっておりました。
助手席に乗っていて当たり前のようにドリフトとかされたら、そりゃあ怖いだろうなぁ……。みちるがトラウマになってしまい、海どころじゃなくなってしまったのが結構不憫。
そんな中で、唐突にJBから「仕事」の電話が!

具体的に何をしているかは未だ語られはしないんだけど、軍事関係っぽいというのが少し心配になってくるのも否めない(危険と隣り合わせなのは間違いないみたいだし)
仕事から帰ってきた時、作業着が火薬の匂いとか言及されるなど、発砲もしているということなんだろうか? この現代日本で?? どう考えてもヤバイ仕事。
ヒロインらは触れちゃいけない過去があるのだろうけど、主人公に関しては現在進行形で触れちゃいけないものがあるようで、何とも言えない。
そして、主人公の帰りを甲斐甲斐しく遅くまで待っていてくれた天音。

しかし、それを受ける資格が自分にはあるのか!? という葛藤に苛まれる主人公。この辺がなぁ……やはりどうしても住む世界が違うと考えてしまうのでしょう、おそらくは。
それと同時に、なぜ自分みたいなやつに良くしてくれるのか? という疑問も捨てきれないなど、とにかく自己評価もすこぶる低い主人公。
こういった呪縛も、学園生活と共に解消されていくのかが見物かもしれないね。
▼Vita「グリザイアの果実」感想(3)、学園が設立された理由&急に○○○と言い出したみちるが心配になってくる
▼Vita「グリザイアの果実」感想(2)、意味深発言が色々と出てきてモヤモヤが募る(主人公が絡まれる事案も発生)