引き続き、「桃色幻都のシャ・ノワール」というシナリオをクリアしました。
今回はフェイリス視点のストーリー。普段のセリフと心理描写とでは結構イメージが違ってくるので、
割と驚かされるものがある。色んな仮面を被っているんだなぁ、彼女は。
まあ、そうせざるを得ない世界に身を置いているから仕方がないのだろうけど。
私利私欲にまみれた大人達に混じって奮闘するフェイリス。
同じように、色んな思惑を秘めた大人達に混じってレジスタンスの活動をしている鈴羽。
そして、2人共に父親とは縁の薄い日々を送ってくるなど、以外にも共通点が多かったようで、
本編ではあまり見た記憶のない、意気投合っぷりを発揮しておりました。

ある意味で、このシナリオでは鈴羽が準主役という感じなんだけど、これまでのシナリオでも
鈴羽は割と活躍することが多かったりするので、かなり恵まれた役回りな気がしてしまう。
本作では複数の脚本家が参加しているとのことらしいし、
鈴羽好きの方が結構多いということなんだろうか? そんな気がするものだ。
ま、そんなことはさておき、今回は“都市伝説の真相を突き止める”という話がメインにあって、
これもまたミスターブラウンの時と同じようにコメディ路線なんだと思っていたんだけど、
まさか終盤に来てシリアスな感じになるとは思わなかったなぁ。

「留未穂→フェイリス→シャ・ノワール」といった風に、色んな役割を演じつつ、
アキバの組合員たち相手にも大人な対応をしてきたフェイリス。
そんな今でも十分過ぎるほど大人な彼女が、さらなる大人へ脱皮した姿を見せるなど、
皆色んな面から成長していっているんだなぁと、なんだかしみじみ感じさせられましたわ。
汚い大人の様を見せ付けられたとしても、決して自分自身は老成などしない。
まだまだ伸び代は残っているんだよと、そう思わざるを得ないですな、彼女に対しては。
それにしても、最後にまさか鈴羽との再会が待っているとはほんと驚いた。
というか、なぜ50代の鈴羽は海外にいたのだろう?
1970年代のアキバにタイムマシンで飛んでから、どういった紆余曲折があったのかなぁ。
その辺が非常に気になるところなんだけど、それはもう本作では語られないのだろうね。
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