引き続き、「迷宮錯綜のヘルマフロディトス」というシナリオをクリアしました。
今回は、ルカ子視点のストーリー。ほとんど本編の続きという塩梅だったように思う。
なので、話の流れはだいたい予想がついたし、そこまで目新しい感じはしなかったなぁ。
思いっきり、本編ルカ子・ルートを踏襲し過ぎなきらいがあったんじゃなかろうかと。
ということもあってか、冒頭から結構“重たい展開”でありました。
自分が女の子になることで、まゆりが○○してしまう世界。
まゆりの○○の上に成り立った世界で、一生消えない罪を背負い続けることが出来るのか?
男の子に戻るべきなんじゃないのかという、その辺の葛藤がこれでもかと渦巻いている。

ルカ子を女の子のままにしておくと決めたオカリンはずっとこんな状態です。
もう重いとかいうレベルじゃない、そこには悲痛を経た“抜け殻”しか残っていないわけで……。
そんな中で、まゆりの夢の一つであったルカ子がコスプレをするという願いを叶えるために
色々と奔走するわけなんだけど、だからと言って最終的な結果自体は何も変わらないんだよね。

「守りたい、この笑顔」ということで、ルカ子は“女の子になりたい”という自分の願いよりも、
ラボメンみんなの本当の願いを叶えることに決断に至るものの、
ここまで色々とあーだこーだと葛藤されちゃうと、何が正しかったのかが分からなくなるものだ。
正直この時点では、ルカ子が男の子に戻ったところでまゆりが助かる確証など無かっただけに、
そりゃあ迷いに迷って当然だとは思う。ルカ子には17年間女の子だった思い出もあるわけだしね。
ルカ子にとっては、言わば一つの人格を無かったことにしなければいけない。
それだって「死」と同じようなことだもんなぁ、簡単に元に戻れなんて言えやしないよ。
今回は結果オーライということになるわけだけど、人の人生というか、
アイデンティティという根源的なものすら左右してしまうDメールが空恐ろしい……。
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