引き続き、「三世因果のアブダクション」というシナリオをクリアしました。
最初と同じくオカリン視点のストーリー。なんだかんだで彼が一番落ち着く気がするものだ。
今回は、本編ストーリーとそれほど関連していないオリジナルな物語。
SFよりもミステリ要素が濃い感じで、なかなか面白かったです。
かなり色んなところに“伏線”が張られていたものだよね、素晴らしい。
まあ、冒頭からして一体何が起こっているんだ?という得体の知れなさが凄かったように思う。
「まゆりが誘拐された!?」みたいに、かなり唐突な感じに物語が始まったりと、
読んでるこちらとしては、ただただ翻弄されるのみでありました。

なにやら、ラボメン以外の人間がDメールで脅迫してきたり、
まさかのタイムリープで記憶データの転送ミスが起こったりするなど、
今までのシナリオでは無かったようなトラブルにも見舞われるし、ハラハラしっぱなしだったかも。
たぶん、最後には“どんでん返し”があるのだろうなと分かっていつつも、
引き込まれるままに読み進めるほかなかったわけで。クリスティーナも危機一髪だったものだ。

その後、ラボが血の海になっていたり、謎の黒マント5人衆が登場したりと、
ほんとこれでもかと、あらゆる謎を叩き込んできたものだわ。
もうこちらの脳のキャパシティが限界! というところで、ようやく解決編に突入。
最後に見事にパズルのピースが綺麗にはまっていく感じで、非常にスッキリしました。

いやぁ~、ほんと手の込んだシナリオだったとしか言いようがない。
Dメールとタイムリープが絡んでくるので、普通のミステリとして謎解きをするには
かなりの難度になってしまうと思うんだけど、それでもちゃんと伏線があったので
早々に真相を看破しちゃう人なんかも中にはいるのだろうね。
日常の謎+SFミステリという感じで、完成度としては申し分ないんじゃなかろうか。
このシナリオであれば、普通の小説好きの方にもオススメ出来るレベルかもしれない。
それにしても、フェイリスが登場したところはあまりにも唐突過ぎたきらいがあるものだ。
しかも彼女からのアドバイスが真相に辿り着くきっかけになったわけだし、
なんだかちょっとご都合的に思えてしまうなぁ、その部分だけはちょっと勿体無い。
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