前回、「暴露モード」を終わらせたので、最後に残ったエクストラシナリオをやっていこう。
5つシナリオがあり、てっきり例の事件を補完する内容になっているかと思いきや、どうも違うらしい。
まあ、事件のことも少し語られはするけれど、基本的には独立した内容になっている模様。
主要人物らがトゥルーエンド後にどういう生活に戻っていったか? というのが読み所なのでしょう。
少し長めのエピローグという感じかな、ADVのファンディスク好きの人には堪らないのかも、たぶん。
まずは、「女ハンターVSヒグマ」という、主人公と千枝実のストーリー。
なんだか8割方コメディという感じであった……、正直この2人のノリって嫌いなんだよね。
シリアスならまだしも、コメディになると途端に寒い漫才を見せ付けられる感じになるのがキツイ。
外野そっちのけで本人達だけが楽しんでるように見えるのが駄目なのだろうか? なんとなく。
続いて、「ボンクラVSラスボス」という、能里&李花子さんのストーリー。

こんな抜け殻のようになってしまった彼女をどう対処していいものやら分からないだろうなぁ。
でも、なんやかんやあり、新たな異能の力をGETして息を吹き返した李花子さん。
「人の絆を繋げる力」? やけに善なる力で、非常に彼女らしくないものだわ、まったく。
なにやら、このあと看護の勉強もして、能里さんとの関係にも折り合いをつけていくみたいだし、
なにはともあれ、色々と前向きに思考が行くようになったのは良かったんじゃなかろうか、うん。
それから、「ライターVS謎の駅」という、馬宮さんと泰長のストーリー。

もうこれといって他に女性が残っていないから、まさかの泰長と馬宮さんをくっつけちゃうの!?
まあ、お似合いな気もするけれど、ちょっと短絡的だなと思わなくもないですな。
これから泰長は大学生になり普通にモテそうな感じなのに、別に馬宮さんじゃなくても良いじゃん…。
今はいいとしても、この12才差というのは近い将来如実に感じちゃいそうで、何とも言えない。
とはいえ、趣味趣向での繋がりが強固ならば、さほど問題ではないのかもしれないね、たぶん。
あと、「少年少女VS地獄の宿」という、モッチー&春ちゃんのストーリー。
これは、ほんとビックリするほど陳腐な内容だったので、特に語ることはないです。
(このくだらないギャグのオンパレードで笑えるのは、中学生くらいまでだと思う)
最後、「羊VS報告書の山」という、主人公の元カノ美辻のストーリー。

明らかに本作とは別の作品用の物語設定だよねぇ? そのくらいの作りこみ具合。
要するに、美辻とかめー子は別作品から出張してきているキャラクターだったわけか、なるほど。
ライターさん自身の作品同士で世界観に繋がりを持たせている、そういうことなのでしょう。
なにやら彼女らは某計画の被験者であり、能力開発をされた存在らしいし、
ホラーADV繋がりで「かまいたちの夜2」の一部シナリオをちょっと彷彿とさせられなくもないや。
というわけで、「レイジングループ」 これにて終了!
場面転換が少なく物語の狭さみたいなものは感じちゃうけど、それなりに面白かったです。
▼Vita「レイジングループ」プレイ感想(17)、“暴露モード”をやっていこう、興味深いけど全てが“後付け”に見えしまうのが玉に瑕かも
▼Vita「レイジングループ」プレイ感想(16)、神話ルート・クリア!ペテンの力で黒幕を無力化してしまう主人公さん