良い小説というのは、容易に頭の中で映像化しやすいものだとも言えると思う。
それに加えて、臭いまで感じられるくらいなら最高だろうなぁ。

なかなかそういった作品には出会えるものではない、特に最近の小説では。

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余録:「最近の小説って、においが感じられないと思いま…

最近の小説って、においが感じられないと思いませんか。いつのまにか、無臭の作品が増えたように思う」。一人がそうつぶやいたのをきっかけに、居合わせた人たちが口々に文学とにおいについて語り始めた

テレビやスマホの画面だけじゃなく、小説もにおいを忘れてはいないかと、文学好きたちが考える表情になったのだ。それでは、どの作家がにおいを感じさせるか。ある人は開高健(かいこう・たけし)と言い、川端康成(かわばた・やすなり)や梅崎春生(うめざき・はるお)の名前も挙がった

そういえば、直木賞選考委員を長く務めた黒岩さんはよく、においを可否の基準の一つにしていた。「この登場人物は体臭がせえへん。安物(やすもん)の人形が動いてるみたいや」と。「無臭の時代」にとても懐かしい人だ。


なぜ、最近の小説では“臭い”を感じられないのか? やはり描写の良し悪しによるのだろうね。

読み手の想像力をこれでもかと掻きたてるような、
濃密な描写を書ける作家が減っているということなのでしょう。

むしろ今の時代的にそこまでの細かく書く必要があるのか? と、思っている作家も多そうだ。

時間に追われる時代ということもあってか、お手軽にサラサラッと読める物が好まれると思うし、
編集者の方だって、上記のようなことをアドバイスしている気がしないこともない。


ゲーム業界だって、家庭用ゲーム機が売れずにスマホを始めとするソーシャル・ゲームばかりが
人気を独占している勢いになっているみたいだし、
最早そういう時代なのだと割り切らないといけないのかもしれない。

ベテラン作家さんとかならば、編集者にあーだこーだとそれほど言われることもなく
自分が満足できるまで描写を濃くできるだろうから、
そういった作品から“臭い”までをも感じられるということなのだろうなぁ。


でも、僕ら読み手の方も読書歴が長くなりベテランになっていけば、
どんな浅い文章からでも深いものを読み取っていけるようになると思うんだ。

正直、読み手のほうから作品を変化させていくことは出来ないわけだから、
読み手のほうこそ鍛えられていくしか選択肢はないのでしょう、たぶん。


とはいえ、最近の小説というか若い人の小説よりも、歳が多い人の小説の方が
なんだかんだで面白いのは確かなんだよね。自然と若い人の小説は敬遠してしまう……。

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