第150回を迎えた記念として「芥川賞&直木賞フェス」が先週末開催されたらしく、
たくさんの作家さん達がそのイベントで場を賑わしたとのこと。
以下はの記事は、円城塔と辻村深月の対談という興味深い組み合わせ。
芥川賞作家・SFの貴公子、円城塔はなぜ男子にモテるのか、辻村深月×円城塔トークレポ
辻村「円城さんの受賞のお祝いの会は、円城さんのことが大好きなおじさんばっかり。お祝いのスピーチで、円城さんほったらかしで『俺の好きな円城塔』についてみんなが語ってる。なんていうか……全員が前の彼女みたいな……」
円城「もともと男子校育ちなので、そういう状況には慣れてるんだけど、ときどきハッ……!と思う。ボンクラ男子学生、ボンクラ社会人しかいない! そういう男子って、まとめておいておくとダンゴになっちゃう」
あるパーティで、円城の創作ノートが出されたときのエピソード。おおぜい人がいるはずなのに、一瞬辻村の周りから人がいなくなった。
辻村「みんな円城さんのノートを見に行ってた! 忘れられないのが、見終わった男性のひとりが言ってたこと。『え~、俺と同じこと考えてる人いるんだ~』」
円城「そういうの多い。こないだも高校生に『書こうと思っていたことを先に書かれた!』って言われて」
辻村「円城さん、モテてる!」
円城「モテてもいいことない……」
まさか円城さんが男性からモテているとは驚いたなぁ、主におじさんからとかね。
何かそういったオーラでも出ているというのだろうか? ちょっと気になってしまう。
男から見てそう思うわけではなく、女性の辻村さんから見てそう感じるわけだから、
なんだかちょっとリアリティというものを感じるものだ。
そこはかとなく夜の香りがしてしまう、想像はしたくないけれど。
やはり知的な男性というのは、女性ならずとも男性からも受けがいいということなのでしょう。
ある種、憧れみたいなものが少なからずあるのかもしれない。
自分も知的な人間になりかったけれどなれなかった。
そんな感じで、自分自身の理想像として円城塔という存在を見ているのかもなぁ。
僕も円城さんの作品は2点読んだ事があるけれど、「こんな内容の物語を自分で書くことが
出来たならばどれだけ楽しいことだろう」とそんな風にも思ったりするので、
ほんとに熱心なファンからしたら熱視線を送るのもうなずけるところです。
上の記事によれば、円城さんが男性にモテる理由として、
「円城作品は難解で実験的にも関わらず、本人は穏やかでチャーミング」という感じで、
そのギャップがモテていると分析しているらしい。
でも、そういったギャップがあるからといって、
それが“男性”に受けがいいという理由の答えにはなっていないので何とも言えません。
まあ、元々男子校出身というとのことなので、やっぱり何かしら男性を引き付けるオーラが
出ていると考えるのが自然なのかもしれないなぁ、そんな気がしないこともないや。
ちなみに、今回の記事によれば逆に辻村深月は女子モテなんだろうな。
こちらも「ほんとに!?」と思わざるを得ないですな。
正直、彼女の文章っていうのはコンプレックスが丸出しな感じなので、
共感するにしてもそれはほんとに一部の人なんじゃないかと思えてならない。
でも、個人的には彼女の小説って割と好きなんだけどね、僕は男だけど。
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