以下の記事は、アニメ『ドラゴンボール改』魔人ブウ編が4月から放送されることを機に、
原作者である鳥山明からコメントを寄せられたもの。
漫画連載時には色んな苦悩と戦っていたとは思うけれど、ここまで赤裸々に語るとは驚いた。
鳥山明氏「闘い漫画描く気なくなった」 “魔神ブウ”後の心境告白
鳥山氏は、『改』で最強の敵「魔人ブウ」との壮絶な戦いが描かれることを踏まえ、「ドラゴンボール週刊連載最後の敵が魔人ブウでした。最後の敵は、丸いです!手強いです!そして、しつこいです!」と振り返り、「漫画を描いている自分でさえイヤになるほど激しくくどい闘いの連続です。血圧高めで薄味好きのオジサンになってしまった今では、もうこんな闘いは描けません。というか、これ以降、闘いの漫画を描く気がなくなってしまいました」と告白。
さらに、「作者としては、どうでもいいようなキャラ達のやりとりの方がずっと好きです」といい、「とくにバカバカしいキャラのミスター・サタンが勝利に貢献する場面は描いていてシビレました」と綴っている。
描いている本人も「しつこい、くどい」と感じながらの作業だったわけか、これは興味深い。
正直、読んでいるこちらとしても「もういいかげんパワーインフレはうんざり」とか思いつつ
かなり惰性で読んでたもんなぁ、魔人ブウ編あたりなんかは。
そういった読者の気持ちと作者が連動していたという点に驚くとともに、
編集者の方も両者の気持ちをもうちょっとおもんばかれよと思えてならない。
とはいえ、それでも商業的には成功していたのだろうから、
止めるに止められないという事情もあったのだろうね、各種業界からの要請もあっただろうし。
でも結果として、鳥山さんにバトル漫画というトラウマを植えつける結果になってしまい、
なんだかファンとしては残念なことになってしまったとしか言いようがないかも。
ストーリー云々は別としても、バトルのカッコ良さは今読んでも素晴らしいものがあるもんなぁ。
個人的には後にも先にも、バトルで『ドラゴンボール』を上回る作品に出会えないような気がする。
ある種の思い出補正は入っているものの、子供の頃に好きだった作品というのは、
ずっと心に残り続けるものであって、大切にしていきたい気持ちだったりするものだ。
特に、ピッコロ大魔王~ナメック星編あたりが一番好きかもしれない、個人的には。
物語的にも主人公・悟空の成長が顕著な時期だったと思うし、読んでいてワクワク感が凄かった。
それにしても、なんだかこういうブログ記事を書いていると、
無性に漫画『ドラゴンボール』が読みたくなってくるものだわ。
先日、映画『ドラゴンボールZ 神と神』を地上波で放送したというのもあって、
若干『ドラゴンボール』熱が高まってきているんだよね。
そのうち時間を見つけて読み返してみようと思う、ナメック星編あたりを。