チバユウスケ詩集 ビート
★2008年12月8日の記事を再掲

僕は普段、詩を読んだりはしないし(ランボーの『地獄の季節』くらい)、ましてやチバユウスケのファンということもない。10年くらい前には、ミッシェル・ガン・エレファントを聞いてたけど、いつのまにやら聞かなくなっていた、というくらいのレベルの人間だったりする。

ではなぜこの本を手にしたかというと、ほんとたまたまだとしか言いようがない。なんとなく気になったんだからしょうがない。そのなんとなくで良い出会いができた。

単刀直入に言ってしまえば、面白かった。チバユウスケの詩の世界観に圧倒されてしまった。何なんでしょう、この深さは。


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“愛”だの“恋”だの“永遠”だのと言った、使い古された言葉なんて出てこない。チバユウスケの詩を読むと、頭の中で物語がどんどん動き出していく。映像として見えてくる。それはまさにファンタジーの世界で、日本人ではなく西洋人が描くファンタジー

ああ、なんて素晴らしい想像力なんだろうか。ちょっと嫉妬してしまう。チバユウスケがもし小説を書いたなら、良いものが書けるんじゃないかなぁ。彼がこれまでにどういった読書体験をしてきたのかが、気になってしょうがない。

ファンなら必読だろうけど、そうじゃなくても一読の価値有り。


それにしても、上手く脳内変換出来づらい詩についてはどのように読んでいくべきなのかが未だに分からないものだ(本書の話ではなく、あくまでも詩全般の話)

小説など以上に詩の世界観って著者特有のものになりがちなので、なかなかイメージしづらいものが多くてちょっと敬遠してしまうのが残念でならない。読み込めば自分の価値観をぶっ飛ばしてしまうような作品も多いだろうにね。

自分自身のイメージ喚起能力が劣っているのか、はたまたその作品自体にそういったものを呼び起こす力が足りないのか、その辺が分からないところにもモヤモヤさせられてしまう。まあ、色んな作品を経由しつつ徐々に鍛えていくべきなのだろうなぁ。


ま、慣れの問題も多分にあるのだろうけど、歳を経るごとに感受性も劣っていくわけだし、もっと小さい頃から詩に触れていたらなと悔やまずにはいられない。何事も遅すぎることはないとか実しやかに言われてはいるものの、やっぱり早いことに越したことはないと思うんだ、なんとなく。

とはいえ、時間は遡れないので、今からでもちょっとづつ詩の作品にも触れていこう、そうしよう。


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