彼女たちの物語―21世紀女性作家10人インタビュー
★2008年12月8日の記事を再掲

雑誌「すばる」に連載されていたインタビュー「『現在』女性文学へのまなざし」をまとめたものらしい。Herstories=「彼女たちが書く物語」「彼女たち自身の物語」「彼女たちによる文学史」という柱を置いて、文芸評論家の榎本正樹との対談が収録されている。

10人の女性作家は、綿矢りさ、柴崎友香、島本理生、桜庭一樹、鹿島田真希、 三浦しをん、雨宮処凛、本谷有希子、青山七恵、金原ひとみ、という顔ぶれ。若手有望株といったところなのでしょう。

それぞれの作家の著書を紐解きながら、割と突っ込んだ話をしている印象。インタビュアーが文芸評論家ということもあって、各作家の著書をかなり深いところまで読み込んでいる。

【スポンサードリンク】


それだけに、自分が1冊も読んだことのない作家さんの話は、訳が分からなくなってしまった。かなり置いてけぼりを食らうので、その覚悟は必要。改めて本を読んでから、この対談を読むのが良いね。

各作家につき、2ショットづつ写真も載っている。「おー、この作家さんはこんな顔してたんだぁ」という発見も有ったり無かったり。なんだかんだで綿矢りさは可愛いですな。


どうでもいいけど、これも全て「彼女たちの物語」となっているからこそ、人の目に付くというかんじなのだろうなぁ、そんな気がしてならない。

これが「彼らの物語」というタイトルになっていて、男ばかりのインタビュー集になっていたら、あまりにも普通過ぎて手にとってもらえる機会も少なかったことでしょう。というか、まず企画にならないだろうというのが悲しいところですな……。

男性作家だけだとすると、それとは別のテーマも掲げてそれに関連する人選にしないことには話にならない。花がないことには売りがない、切ないものだ。

個人的には、書かれているものの内容が良いものであれば、男も女も関係ないし、それこそゴーストライターでも構わないというスタンスだったりするけれど。


言ってしまえば、作品の内容さえよければ誰が書いていようが関係ない。それこそ、書籍に作家名が書かれていなくても構わないように思う。そのくらい、作家さん自身が表立って前に出てくる必要もないと思うんだが、こういう考えは特異なのだろうか?

昨今、作家さんがテレビのバラエティ番組にも出てくるようになっているけれど、ああいうのは本当に陳腐だよね。食べていくために仕方ないとはいえ、出演する番組くらいは選んでほしいかも。


Herstories 彼女たちの物語
榎本 正樹
集英社
売り上げランキング: 1,339,734








LINEで送る
Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

« »

Post Navigation