高学歴男性におくる弱腰矯正読本
★2008年12月9日の記事を再掲

これは表題からイメージすると、自己啓発本の類かと思ってしまうけど別物です。

フェミニズムが女性を解放したように、男性も解放されるべきであるという趣旨のもと書かれていて、男性は「変性意識」というものを高めていって、解放されようというもの。この「変性意識」というものがすごく興味深い。

「非日常で狂気に近い状態の意識」のことをそう呼ぶらしく、その具体的な事例が沢山書かれていて、解りやすかった。それはたぶん誰もが感じたことがある感覚で、それを理論的に説明されてあるのが素晴らしい。

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Wikipediaでは変性意識状態のことを、宇宙との一体感、全知全能感、強い至福感などを伴い、この体験は時に人の世界観を一変させるほどの強烈なもの。

その体験は精神や肉体が極限まで追い込まれた状態、瞑想や薬物の使用などによってもたらされるとされる。古来より、悟りや神の啓示などを体験した宗教家は変性意識の体験者であると言える、とある。

変性意識状態 – Wikipedia

興味がある人にはすっごい面白いけど、無い人にとっては時間を無駄にしちゃうかも。高学歴じゃなくても、男性じゃなくても、読むにはなんら問題なし。ちなみに作者は、2006年に哲学的事業として自死している。


それにしても、賢すぎる人ほど世の中が生き辛いというのも切ない話ですな。別に賢くなくても世間が世知辛くクソなのは分かっているけれど、賢いほどにそれがあらゆる場面で感じられて息が出来なくなってくるのかもしれない。

別に死ななくてもいいじゃん、とは思うけれど、再起不能なほどに絶望を覚えてしまったのなら他人がとやかく言えるようなことでもないのでしょう。

本書の著者が上記のようなことに当て嵌まるのかは分からないけれど、個人的にこういうケースを何度か目にしているので、どうしても同じ枠組みに入れて考えてしまい何とも言えない気分にさせられるものだ……。


しかし、賢すぎる人の中に、上記のように世間に絶望(自分に絶望)する人と、すべてに寛容的に生きれる人に分かれたりするけれど、なぜそういう両極端な感じに分かれてしまうのだろう? 思考の掘り下げ方が内的か外的かで違ってくるという感じなのかな。

まあ、内的に掘り下げすぎたら、普通の人だって欝っぽくなっちゃうから、さもありなん……。多少なりとも楽観的な部分を自分の中で残しておかないと辛いのだろうなぁ。心当たりがある方は、もうちょっとだけ肩の力を抜いて生きていきましょう。


高学歴男性におくる 弱腰矯正読本―男の解放と変性意識
須原 一秀
新評論
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