風の帰る場所
★2008年12月9日の記事を再掲

これを読めば、宮崎駿のバックグラウンドを垣間見ることができる。子供向けの楽しい映画を作っている好々爺だと思ってたけど、それは仮の姿だったんだね。かなりの思想をお持ちのようで……。

まあ、その思想傾向がどうであれ、自分の中に芯となる太いものが一本あるのとないとじゃ大違いだとは思う。ましてや表現者ともなると、何を発信していきたいか見失わないためにも必要だろう。

彼の作品の中では「紅の豚」や「もののけ姫」に、そういった思想めいたものが色濃く出ているんじゃないだろうか。ソ連やユーゴの崩壊しかり、日本中世への歴史観しかり。

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それから、このインタビュアーの渋谷陽一という方が結構スゴイ。かなり突っ込んだ質問を振っている、時には喧嘩腰でw それだけ彼は宮崎作品を深く理解している、ないしはその努力をしているのが伝わってきた。


あと、エヴァの庵野秀明は宮崎駿の愛弟子なのですね、これは全く知らなかった。宮崎駿曰くエヴァは「三分と観られない」みたいですが……。まあ、普通に考えたら、お爺さんという年齢の方がエヴァを見たところで楽しめるか? と問われたら、厳しいかもしれないなとは思ってしまうけれど(その人の好みの問題は無視して)

そもそも、宮崎さんの場合は、アニメが好きでアニメ監督になったというよりは、自分の表現方法がたまたまアニメだったという感じの人なんだとは思います。


何というか、この本は何かクリエイティブな趣味や仕事をしている人が読むと良いような気がするものだ。必ず向上心が湧いてくること請け合い。


>追記。

それにしても、今後のジブリ作品はどうなっていくのだろう? いや、そもそもジブリという会社自体がどうなっていくのかが気掛かりですな。宮崎さんは引退と撤回を繰り返してはいるけれど、いずれ彼なしのジブリになっていくのは明白なわけで……。

後継者らしき人はいたと思うものの、もう新作映画の発表がずいぶんされていないのは気のせいだろうか? 妥協はまったく出来ないというスタンスの会社だから、満足のいく(一定のクオリティを保てた)作品が出来ない限り発表されないというパターン??

いまや新海作品の方が日本の劇場アニメ界を席巻(?)してるっぽいので、ジブリにも頑張ってもらいたいものだ(正直、自分はもうアニメとかは興味を無くしている派ではあるけれど)


風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡 (文春ジブリ文庫)
宮崎 駿
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宮崎駿ファンは必読、ジブリファンはどちらでも 「出発点―1979~1996」「折り返し点―1997~2008」

【漫画】ナウシカ流“人心掌握術十ヶ条”「風の谷のナウシカ」(宮崎駿)








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