ハゲタカ
★2009年1月17日の記事を再掲

僕はこういった世界とはまったくもって門外漢なんだけど、すごく引き込まれて先が気になってしょうがない作品だった。面白くて一気読みです。

専門用語も多くて、ん? どういう意味だ? と思う事も多々あったけど、前後の文脈からでもだいたい想像できたりするので、結構スラスラと読めた。まあ何よりこのマネーゲームの駆け引きが興奮させられるものがあるんだよ。

ほんとドロドロしてるなぁ、不良債権処理とかM&Aなどの舞台裏って。我々一般人は新聞やテレビのニュースで、どこどこが買収されました、みたいに結果しか知るすべはないだけに驚きだった。

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なんかもうギャンブルをしている風にも見えてくる(もしかしたら実際ギャンブルのようなものかもしれないけど、なんとなく)


投資ファンドが不良債権を安く買って、それを高く転売するみたいなんだけど、そんなものをどこが買うんだ? とか思ったら、そういった不良債権の中には政治家なんかが絡んだ危ない案件などもあるらしく、そういうものが高く売れるらしい。

なんてブラックなんだ……。占有屋なんかも絡んでたり、一会社員相手にスキャンダラスな写真を取って脅迫したり、この業界はなんてやりたい放題だ。。フィクションと思いたいけど、ほぼノンフィクションなんだろうね

(しかし、リアルであったとしたら事件化してそうにも思えるし、でもそれを揉み消せるほどの力が働いている可能性もあるし、考えれば考えるほど袋小路に陥ってしまう。というか、素人には答えなんて見出せるわけがないけども)


それにしても、こういったハゲタカは悪魔のようにも見えるけれど、本書の主人公のビジネス的手腕を見ていると、なんだか芸術的にも見えてくるのが不思議なものだ。

企業再生という視点から見ると救世主とも言えるし。カッコよすぎです。見た目は冴えないらしいんだけど、女性にはモテモテだし、やっぱり仕事ができる男は違うんだろうね。

ま、著者にとっての自分の理想像であるかもしれないし、読者のターゲット層を中年だと想定するならば、冴えなくてもチヤホヤされるシーンを挿入することでスカッとさせられるのでしょう、なんとなく(見た目が冴えない主人公のほうが感情移入しやすいという人も相対的に多そうだし)




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