★2009年1月21日の記事を再掲

思考の整理学 (ちくま文庫)思考や知識を整理するというと、普通は重要なものを残し、そうでないものを廃棄する量的処理のことを想像しがちだ。無駄なものは排除してしまおうとだいたいの人は考える。

でも著者によると、本当の整理とは、思考をより高い抽象性へ高める質的変化であると述べている。そうすることにより、「情報」が「評論」となり、さらには「論文」にまで昇華されていく。「情報」をメタ化(整理、抽象化を高める)することによって、高度な思考となり、普遍性も大きくなると言うのだ。

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このようなことがエッセイのような形で、一つの項目につき6ページほどづつ語られている。非常に読みやすく、なるほどと思わせられることが沢山あった。

閃いたアイディアなんかを手帳やノートに書いておいたりすると思うけど、その書き方なども著者なりのやり方を紹介されていたりもするので結構参考になった。かならずできる、よく考えれば、いずれはきっとうまく行く、など自分に暗示をかけたり、メンタルなことも書かれている。


本書の中で「朝飯前」という話があって、著者は朝八時に起きてすぐ仕事を始めるというのを、二十年以上続けていると語っている。そうすることにより、昨夜手に負えなかった仕事がするすると片付くんだそうな。

これは確かに僕にも経験がある。朝の方が、なぜかフッと何かしらのアイディアが降りてくることが多かったりするのだ。「寝させる」という話の中でも、どうして「一晩寝て」からいい考えが浮かぶのか、よくわからないともおっしゃっている。

これはあくまで聞いた話なんだけど(確か、脳科学者の茂木さんが言っていたような…)、一度寝る事により、頭の中にある沢山の情報が一度整理され、上手く繋がるから閃きやすいらしいのだ。

偶然にもここにも“整理”という言葉が出てきていたりする。著者自身はよくわからないと言いながらも、やはり寝ながらにして整理していたということか…なんかスゴイね。

かつての学校では、ほとんどまったく、考えるということについて教えなかった。それでも、気がついてみると、われわれはそれぞれ、いつのまにか我流の考え方、自分だけの考えのまとめ方をもっている。


確かに、考え方って人それぞれ違うよな、と思った。ほんとオリジナルと言えるんだろうね。そこから紡ぎ出された言葉が、例え先人達の受け売りミックスだったとしても、そこに至る考え方だけは、その人のオリジナルだと自信を持って言えるんじゃないかなぁ。

それでも人は自分の考え方は正しいのだろうか? もっと効率の良い考え方があるんじゃないのか? と不安に思うなどしてハウツー本の類を買い求めるのでしょう。

なるほど、本書を読んでなぜ“自分だけの考え方”というものが、重要視されるのかが解ったような気がする。







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