★2009年1月24日の記事を再掲

ジェネラル・ルージュの凱旋(上) (宝島社文庫)本書は前作「ナイチンゲールの沈黙」と時間軸が重なっている模様。もし前作を読まずにこちらを先に読んでしまうと、?と思うことが多々出てくると思う。僕は一応前作を読んでるけど、本書を読むまでに時間が空いちゃってるので、思い出しながら読んだという感じ。

今回は、基本的に理論対決が主になっているという印象。ちゃんと見せ場はあるので面白いと言えば面白いけど、話の構図がほとんど変わらないから退屈しちゃう人もいるだろうなぁ。前作もそうだったけど、ミステリー要素は今回もほとんど無かったしね。

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しかし、本書の主人公・速水部長はなんかすんごいキャラクターだねぇ。

バイパス事故の救急救命の場面なんかは、まるで戦を取り仕切る軍師のようでカッコよかったし。ラストの花房とのやりとりにも絶句させられた。カッコよすぎだろー。というかカッコつけすぎだろうw ちょっと苦笑いしてしまった。

これを女性が読んだら、やっぱりこういうキャラクターって王子様的に見えちゃうんだろうか? その辺は気になるところかもしれない。


あと、今回は白鳥の出番が非常に少なかったのが残念。というより、取って付けたような扱いになってるね。なんだかんだでデビュー作の「チーム・バチスタの栄光」が一番面白かった気がするなぁ。

いずれまた、はっきりと“ミステリー小説”と言えるものを書いてもらいたいです。


それにしても、実際の医療現場の会議では、ここまではっきりと互いを批判し合ったりするもんなんだろうか? 後々遺恨を残してしまうでしょうに。

大学病院だから院内政治みたいなのがあって、利害関係を考えなくていい相手にならボロクソに言っちゃうのかなぁ…。なんと恐ろしい世界だ。

倫理問題ばかり声高に言い募る人間は、自分自身は何も創れない。やれるのは他人のあら探しだけ。糾弾すべき巨悪には小声しか上げられない。倫理ってやつは、本当に人々の幸福を考えているのか?


この台詞は、青島刑事の「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ」をちょっぴり思い出してしまった。確かに倫理倫理とばかり言ってると、医療の進歩はなかなか見込めないもんなぁ。

でも、現場は外部の意見も取り入れていかないと、自己満足なものにもなりかねないし。なかなか難しい問題だね。


傷物語 (講談社BOX)以前、海堂尊がテレビに出てて書斎なんかも映ってたりしたんだけど、本棚の中に西尾維新の「傷物語」があったのにはビックリした。海堂さんってライトノベルも読むんだねぇ。

そういえば「白髪皇帝の殿前軍」「将軍の近衛兵」「美男子愛好同盟・ネット検索エンジン本部長」とかみたいに、異名を付けるのが好きなところが西尾維新と似てるというか共通してるよな、と素直に感心した。







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