★2009年2月4日の記事を再掲

ネクロポリス 上 (朝日文庫)ファンタジーということもあり、特殊な設定が沢山あるので、何が起こるか解らないドキドキ感を味わいながら読んだ。

結構謎が謎を呼ぶという感じで最後にはちゃんと謎は解決されるんだけど、読者が絶対思い付かないような種明かしだったりするので、推理するだけ無駄だった…。まあストーリー展開に翻弄されながら読むのが吉なんだろうね。

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本書を読み始めて真っ先に思い出したのが、アルノルト・ベックリンの「死の島」という絵。船(ボートなど)でアナザー・ヒルという島に向かうという描写、特にラインマンの登場シーンなど、まさにこの絵を連想させるものがあった。


それにしても、日本の風習のようなものがちょこちょこと散りばめられたりもしていて、ちょっぴり宗教臭さというものも感じてしまうね。特に「ヒガン」の食事制限なんかは、いわゆる宗教における断食によっての洗脳行為に似てる気がした。

やっぱり多少空腹の方が、「お客さん」が見えやすいという考えによるものなのかもなぁ。なんか、そういう風に考えちゃうと、ちょっと気持ち悪さを感じてしまう。


このアナザー・ヒルという島は、“デロス島”だという記述が最後の方にあるけど、調べてみると位置的にちょっと違うんじゃない? と思ってしまった。でもデロス島にはライオンの像があるみたいなんだけど、これがものすごく狛犬とかお稲荷さんに似てるんだよね。

アナザー・ヒルにはお稲荷さんがあるという記述があったから、やっぱり多少そういうのも参考にしたのかなぁ。

デロス島 – Wikipedia


V.ファーという国では、死というものは娯楽であり、エンターテイメントらしい。鳥居があったりするから神道に重きをおく土地なんだと勝手に想像するけど、神道だとすると、死に対する思いは穢れらしいんだけどなぁ…。

「ヒガン」は仏教から来てるから、この土地は仏教に重きをおく土地だったとしても、輪廻転生という考えは全く浸透していないことが窺えるんだよね。いったいどういった宗教がこの土地ではミックスされて出来上がったのか、そういうところも気になった。結構国の成り立ちなんかも考えてみると、面白いね。


球形の季節 (新潮文庫)読んでて割と先が気になる感じで、後半に向けて結構盛り上がっていくんだけど、最後あっさり事件が解決されてしまうのには正直拍子抜けしてしまった。もうちょっと最後はやりようがあったんじゃないかなぁ。まあ面白かったけどね。

おまじないや、奇妙な噂、異世界に行ったりするところなんかは、「球形の季節」に似た感じある。こちらもおすすめ。







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