★2009年2月18日の記事を再掲

資本主義はなぜ自壊したのか―「日本」再生への提言 (集英社文庫)普段このような本は読まないのだけど、奇特な方が貸してくれたので読むことにした。う~む、文章は読みやすい方だと思うけど、同じような主張を章をまたがって繰り返し述べている感じで、ちょっとクドイかも。

途中、自然や神話の話が展開されるてるけど、これって論旨がブレてませんか? なんか文化論でも読んでる感じになって、一瞬僕は何の本を読んでるんだろうかと解らなくなってしまった…。

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グローバル資本主義の本質的な欠陥として、著者は3つ挙げてます


1.世界金融経済の大きな不安要素となる。
2.格差拡大を生む「格差拡大機能」を内包し、その結果、健全な「中流階層の消失」という社会の二極化現象を産み出す。
3.地球環境汚染を加速させ、グローバルな食品汚染の連鎖の遠因となっている。


このように、安い労働コストを求めるグローバル資本は、消費者や投資家、あるいは途上国経済の発展には大きな恩恵をもたらしたものの、先進国の労働者や市民には逆に大きな被害をもたらしている、とのこと。うん、まあ今更言われなくても大抵の人は知ってるんじゃないかなぁって思ってしまった。

あと、日本は幸いなことに欧米社会と違ってエリート支配の階級社会ではないので、もう一度グローバル資本主義を再検討してみる必要がある、とも提言されている。提言されるのはいいけど、もうちょっと具体的なことをおっしゃってくれればいいのに……。


それから、サブプライム・ローンについての記述もあった。

サブプライム・ローンを借りて住宅を建てれば将来どうなるかということは、おそらく、多くの低所得者層にははっきり分からないことであったろう。他方、サブプライム・ローンの仕組みを開発したウォール街のエリートたちは、このローンを借りた人たちの運命ははっきり分かっていただろう。だが、彼らはこれによって大儲けができることを知っていたので、そのことについては口をつぐんでいた。


そういうことなんだろうと解っていたけど、改めて言われると腹立たしく思ってしまう。

ほんと、情報って平等じゃないんだよね。情報をより多く持つ者の方が、より多くの利益を上げるということが世の常ということか……いやはや。






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