秋期限定栗きんとん事件
★2009年4月6日の記事を再掲

う~む、ずいぶんテイストが変わってしまったような気がする。前作の夏期の時もちょっと変わったなぁと感じたけど、秋期では完全に今までのシリーズとは別物という感じだね、こりゃあ。

正直、春期のような他愛のない、ほのぼのミステリーが読みたかったんですが……。春期の「おいしいココアの作り方」とか、小市民らしくて良かったのに。

なんだかスケールが今までより広がったことによって、残念なことになっているようにしか思えないんだけどなぁ。スケールが広がっても物語の深みは今まで通りのレベルなんで、無駄に長いと感じてしまった(長いといっても上下巻で500ページくらいだけど)

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今回の話は、小鳩くんや小山内さんよりも瓜野くんばかりが目立っちゃったりして、それもどうかと思ったけど。なんか、どうにも瓜野くんが好きにはなれなかったなぁ。ただの目立ちたがり屋さんだったね。やっぱりそういう気持ちは自制して、彼にも小市民を目指して欲しかった。


でも、今回に限ってそのお手本にならなくてはいけない2人は、すでに小市民らしさなんてこれっぽっちも見せてくれなかったものだ。そこが非常に残念に思う。

小山内さんなんてもう小市民になるつもりなしか? そう感じざるを得なかったなぁ。小鳩くんは多少後ろめたさを感じてはいるようだけど。


そんな中で、小鳩くんは同級生に以下のようなことを言われている。

お前は結局、小市民じゃないんだよ


うわぁ~、ついに言われちゃってるじゃんw というか、米澤穂信はなぜこんなセリフを登場人物に言わせちゃったんだろうねぇ? 元も子もないと思ったんですけど。ある種、一線を越えてしまった感が無きにしも非ず。絶対そこだけは留まらなきゃいけなかった部分だと思うのに、正直ちょっと冷めちゃったかも……。


この小市民シリーズにファンが求めているものって何なのだろうか、こんなものなのか? と少し考えさせられてしまう。シリーズものなんだから、多少なりとも著者は読者を意識して書いてると思うんだけど、この程度のものなのか。。結構がっかりですな。

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