★2009年4月15日の記事を再掲

虚像の砦 (講談社文庫)本書は、日本のTV局、それも民放キー局からNHKまでが、この10年くらいの間に犯してきた過ちと悪行の数々を生々しく再現している。

民放とNHKとの報道の駆け引きなど、ほんと目を見張るものがあるね。現場はまさに戦争状態。戦略というものがキーになってくる。

どうも、伝えるべきニュースを正しく放送しようという気持ちよりも、もはや他社をいかに出し抜くかがメディアの基本理念になってるんじゃないか? と訝しく思わざるを得ない。でも民間企業だからそうなっちゃうんだろうなぁ……いったい誰のための報道なんだ?

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それに全てのメディアが同じ論調で事件を批評するというのも、非常に危険。メディアにより善人と悪人を作り上げられたんじゃあ、たまったもんじゃない。最近の事件でいえば、カルデロン一家のこともしかり。

メディアへの政府の介入に関しても、もっと問題視するべきだとも本書を読んで思った。一応オフレコと断っておき、政府関係者が情報をマスコミにリークしたりして、世論を操作したり。言論の自由と言いつつも、実際には検閲が行われていたり、などなど。

そもそも総務省による管轄下で放送免許が与えられるという仕組み自体が、報道の自由をかなり制限してるのは間違いないのだろうね。


本書では、2004年に起こったイラクでの日本人人質事件に端を発した「自己責任論」にも言及されている。人質になってしまったのは本人達の責任か? はたまた政府の責任か? 本当の被害者は誰なのか? それは現地の国民か? 人質の家族は怒る相手を間違ってはいないか?

当時様々なメディア(書籍もいくつか出てると思う)でさんざん議論されたように記憶しているけど、結局どれに落ち着くということもなく終焉していった。正直この件に関して、人質達を自作自演だと疑っていた政府には語る資格はない。

イラク日本人人質事件 – Wikipedia


あと気になったのが、視聴率を調べている会社のビデオリサーチが電通の子会社だということ。初めて知ったんですが、ちょっとこれはマズイんじゃないのかなぁ。

広告主がマスコミを支配してるようなもんだね、これは…。ほんとマスコミ、特にテレビって信用ならないってことが改めて思い知らされたという感じだわ。。







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