★2009年4月23日の記事を再掲

幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)本書は「光文社古典新訳文庫」のラインナップの一つということなんだけど、古典というほど古い作品でもないみたいだね。有名作品ということもあり、タイトルだけは知りつつもSFということでちょっと敬遠してた。

でも読んでみると、そんなにSFSFしてなくて読みやすかったです。ただクライマックスは、一読しただけではよく理解できなかったけど。

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世界連邦化計画、世界国家、反体制運動、動物虐待禁止令とか、そういったキーワードからして結構ワクワクさせる要素が本書には沢山入っている。

人類はオーヴァーロードたちに統治されて、地球上のあらゆる争いがなくなる、というところから物語は始まるわけだけど、芸術や科学技術にも競争が無くなったもんだから、どんどん文明が衰退していってしまう。これがほんとにユートピアなのか?と、ずっと謎が謎を呼びつつ、ラストで一気に開放されるのが快感だった。


それにしても、宇宙人、未来人、文明人にとっての文明化・進化というものが、我々みたいな現代に生きる人間とイメージするものが食い違ってるんだなというのを改めて感じることができた(あくまで宇宙人、未来人、文明人というのは創作物だけどね)。

進化というものは、大きく何かしらプラスされる成長をイメージしがちだけど、無駄なものを省くのも進化だと言えるよね。例えば、よくSFであるような脳みそだけで生きるのも進化の一つ。本書ではそれよりもさらに上のステージ、さらに無駄が省かれたものが用意されていた。

なぜその形態が選ばれたのだろう? 生き続けるため? では、なぜそうまでして生き続ける道を見つけようと思うのだろう? なぜ人類の文化レベルを落とすことがそこに繋がるのだろう? う~む、いまいち理解できないなぁ。どうにもその辺までは読み解くことができなかった。


劇場版 NEON GENESIS EVANGELION - DEATH (TRUE) 2 : Air / まごころを君に [DVD]このラストを読んでて、なんかちょっとエヴァンゲリオンの旧劇場版を思い出すなぁと思ったんでネット検索してみたら、同じように感じた人が多数いることが判明w 人類保管計画って本書からインスパイアされたんだろうね。

エヴァもエヴァで考えさせられる作品だけど、本書も色々と考えさせられて面白かった。長く読み継がれてるだけはあるね。







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