★2009年5月13日の記事を再掲

五分後の世界 (幻冬舎文庫)タイトルだけは以前から知ってたんだけど、内容が思いっきり戦闘・軍事モノだったとは…。ちょっと個人的には苦手な部類に入るんだけど、頑張って読んでみた。

いわゆるパラレルワールドに主人公が迷い込んでしまうという物語。日本が第二次大戦に降伏しなかったので、原爆が5発も落とされてしまった後の世界が描かれている。日本の人口がわずか26万人になってもなお、アメリカを中心とした国連軍を相手にゲリラ戦を繰り広げていて、そこに主人公も入り込んでいくという流れ。

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軍の生活シーンやら戦闘シーンやらを重点的に描写されているので、結局どういうことなの? 何が言いたいの? って感じてしまった。主人公がなぜこの世界に迷い込んでしまったのか、なぜここまで馴染む事ができたのか、とかも最後まで解らなかったしなぁ。

その辺も消化不良ぎみに感じる。続編があるみたいなので、そこで多くが語られているのかもしれないけれど、本書だけとってみると何が何やらという風な感じに受け取られちゃうんじゃないかと。


本書は軍の人間ばかりが登場するもんだから、逆に一般人の方はどんな生活をして文化的にどう発展していったのかが気になった。

色んな国が日本を植民地化してるということもあって、僕らが住んでる現代の日本とは180度違うベクトルで発展してるだろうから、結構興味があるんだけどなぁ。その辺もゲリラ戦の対比として、できれば描いて欲しかったです。


なんというか、考えようによっては本書に描かれている日本は、現代日本の未来を描いているのかもしれないと少しだけ思う。将来的に外国人の移民を沢山受け入れていかないと日本の経済が成り立っていかないのは目に見えていることなので、本書で語られている日本の植民地化ということと多少重ねて見てしまった。

外国人が沢山日本にやってくると、本書のようなヒエラルキーと呼べるものが自然発生的に出来上がってくるのかもしれない。そうなると、嫌な世界が出来上がっちゃうんだろうなぁ…。


本書は、戦闘・軍事モノ好きの人にはたまらないかもしれない。でもそうじゃない人にはかなりキツイかも。








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