★2009年5月14日の記事を再掲

“文学少女”と死にたがりの道化【ピエロ】 (ファミ通文庫)結構評判が良いらしく、前々から気になっていたので読んでみた。うん、なんかキャラは皆ラノベ特有のという感じなんだけど、物語的には割りとしっかりとした造りになっていると思う。

本筋のストーリーと犯人の手記がてれこで挿入されてて、なんだなんだ?と思いながら読めた。なかなか面白い。

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本書は太宰治の「人間失格」を下敷きにして、物語が展開されている。ところどころに太宰評みたいなものが語られていて、その辺りも興味深かった。そんな中で、ドジっ子の竹田さんの「人間失格」に対する感想が僕と全く一緒だったのには驚いた

人間失格 (集英社文庫)けど、あたしバカだから……『人間失格』読んでも、全然わからなかったです。どうして、この人はこんなに苦しんでいるんだろうって……。お手伝いさんもいるお金持ちの家に生まれて、お父さんは東京へ行くたびに家族にお土産を買ってきてくれて、兄弟からも友達からも先生からも好かれてて、頭だってよくて、みんなに大ウケのおもしろい作文がすらすら書けて、女の子にもモテモテで、心中につきあってくれる人までいて、なのにどうして自分は生きる価値のない恥ずかしい人間だなんて思ったりするんだろうって。それって――おかしいです、甘えてます。苦しむ必要なんで、全然ないです。


う~む……僕もそう感じたんだよね。。全然理解できてなかったってことかぁ……。
↓ 僕の感想はコチラ。

君はただの鈍感なんだよ!「人間失格」(太宰治)

あたし、バカでフツーだから、本当に、フツーで平凡だから、頭悪くて、ダメダメだから(中略)それでもやっぱりキョーカンなんか全然できなくて……最後は泣けてきちゃいました。


もうそれ以上言わないでくれっ!! 同じ感想を持った人間として、こっちこそ泣けてくるよ…。


それにしても、予想外にクライマックスはシリアスな展開で、なにげに結構深かった。シリアスなまま終わらなかったというのも良かったと思う。あと、皆心に闇を抱えながら生きてるんだなぁと、ほんと感じるね。

僕らだって、別に道化にならないとしても、何かしらの役を演じながら生きているもんだと思うし。それが世渡りの常だと言えるのでしょう。それを上手く、なおかつ自己嫌悪せずに演じられないと、この世知辛い社会では生きづらいのだろうなぁ。しんどいねぇ…。


最後に気になったのは、遠子はなんで本を食べるんだろうね? そのことが何か話しに関係してくると思いきや、特別関係なかったし。単なるキャラ設定なのかなぁ。まあ、シリーズということなので、次巻以降に言及されているのかもしれないけれど。






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