爆笑問題のニッポンの教養 コトバから逃げられないワタクシ 言語学
★2009年5月22日の記事を再掲

本書では、言語学者で一橋大学名誉教授の田中克彦先生と爆笑問題の二人が番組で対談したものを収録している。

いったい言語学ってどういったものなの? と思っちゃうんだけど、田中先生曰く

みんな自分についての地図を持っているはずなんだ。母語の地図を持っているから、しゃべれるけど、その地図は図面になっていない。その意識されない自分の言葉をね、地図の上にどういうふうにしたらうまく表せるか。


ということを考えるのが、言語学とのこと。

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初めて知ったんだけど、日本は漢字を使っていたから戦争に負けたとかいう説があったりするらしい。他に戦争に関連して、占領された国により外国語を強制させられたりする国も中にはあったりして、言葉には必ず憎しみや恨みが入るものだと田中先生はおっしゃっている。

その憎しみやさげすみなどから脱出しようと、自分自身が何とか公平に世の中を見られるように言語学の研究に勤しんでいるんだそうな。


興味深かったのは、昔の日本語には「ハ」という音がなかったということ。

田中「日本語では昔、お母さんのことを、赤ん坊は何て言っていたの? ママはいわゆる英語だけど」

太田「『マンマ』とか言うじゃない」

先生「その『マンマ』もそうだけど、面白い話があるんだ。それはね、日本語ではね、お母さんのことを今は『ハハ』って言うけど、ちょっとこまっしゃくれた生意気な感じで、子どもはそんな言い方しないでしょ。
だけどこの『ハハ』はね、奈良時代ころまで、つまり五~七世紀ごろの日本語には、フランス語のように『ハ』っていう音がなかったんですよ。みんな『パ』だったの。だから『パパ』だった。例えば富士山だって、『プジ』と言っていた」

田中「『プジ』だったんですか!」

先生「同じように骨は『ポネ』で、そういうことがわかるのはなぜかっていうと、一番新しいところでは、十六、七世紀にキリシタンが日本にやってきてキリスト教を伝えるでしょ。その宣教師たちはポルトガル語のローマ字表記で日本語を書いた辞書を作ったんですよ。当時の、本当に口でしゃべっている状態の日本語ね。そこには、『ファファfafa』(母)とか『フォネfone』(骨)とか書いてある。つまり、fの音に近かった。それはもっとさかのぼるとね、p音だった」

田中「面白いですね」

先生「ポルトガル人が使った日本語・ポルトガル語辞書では、みんなpがhに移る以前のfで書いてあるんですよ、頭の音は」


いやぁ~面白い。言葉って面白いとつくづく感じるね。確かに言葉によって価値観が変わっていっているとすごく感じる。


話変わって、今回ほとんど爆笑問題・太田の言葉は引用しなかったけど、彼はほんと賢いなぁとすごく感じた。周りをハッとさせるような事を色々と喋ってたりするんだよね。時折ものすごくくだらないことも言ってたりするんだけど、そのギャップが彼の魅力なんだろうなぁ、そう感じる。

インテリぶってるだけじゃあ人間としても面白くないもんねぇ。こういった学問のことや政治のことを熱く語る一方で、コメディアン精神というものも捨ててないところが人気なのかもしれない。中には毛嫌いしてる人もいるけどねw

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