★2009年5月26日の記事を再掲

マグマ (角川文庫)本書は、破綻企業の再生請負人であるターンアラウンドマネージャーが主人公で、地熱発電や原発撤廃問題などをテーマとした物語。

僕は地熱発電というものを始めて知ったんだけど、どういったものか詳しくは以下を参照に。

地熱発電 – Wikipedia

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まあ簡単に言ってしまうと地熱(主に火山活動による)を用いて行う発電のことで、地球温暖化の原因と言われている化石燃料は一切使わず、原発のような放射能漏れの心配もない夢の代替エネルギーなのだそうな。

え? じゃあなんでもっと世間に知られてないの? と僕は思ったんだけど、どうにもコストパフォーマンスがすこぶる悪い発電方法で原発に比べてコストが倍以上かかってしまうらしく、あまり話題に上らないみたいだね。とにかく開発するリスクが大きい。おまけにそんなに沢山発電できるわけでもないみたいで、原発1基で地発が20基がまかなえちゃうとのこと。

これじゃあ確かにグリーンエネルギーとも言える地熱発電に、目を向けなくなるというのもうなずけるところ。でもそれだけでなく、原発には莫大なお金をつぎ込んでいる上に、プルトニウムを溜め込んじゃってるもんだから後戻りなんてできないのだろう。


本書では、そんな難題を複数抱えている地熱発電をなんとか大きく採算の取れるものにしていこうと、日本政府をも巻き込んで四苦八苦しながら奮闘する人々が描かれている。政治的な利権なんかも絡んでいて、このドロドロ感がたまりません。

密約や裏切りなんかは当たり前の世界。そんな中を駆け抜けていく主人公が、人間臭く成長する様が読みどころだろうね。同じ著者の作品である「ハゲタカ」のシリーズとしても読めます


最近では柏崎刈羽原発の再開や、伊方原発のプルサーマル計画などが問題になっていたりするんだけど、地熱発電の方も今年1月に20年ぶりに発電所を新設する計画が発表されていたり、2010年には地熱発電の開発費引き上げを検討など、密かに地熱発電の促進が積極化していたりするみたい。今後のエネルギー問題は結構注目かもしれない。

昨今の日本は、エコエコと唱えながらもそのキャンペーン自体に大枚をはたいているようにしか見えないのが、一般人の感想だと思う。本当の意味でのエコを実践してもらいたい今日この頃です。







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