”文学少女”と飢え渇く幽霊
★2009年6月4日の記事を再掲

今回の物語は初っ端から結構謎が多くて、「何が一体どうなっているんだ!?」と何度頭の中でつぶやいたことやら。

謎が謎を呼び、推理しようにも推理できず、そういう意味ではしっかりとミステリーしている(本格好きにはあれだろうけど……) 怒涛の解決編でようやくスッキリするという感じですな。

学校に幽霊、呪い、暗号、不幸の手紙。なんだか王道なガジェットがてんこ盛り。まあ、普通に読んだら一般文芸のようにも感じるんだけど、なんか唐突に萌えの要素を入れてくるしw ちょっと無理矢理な気がしないこともなかったけど、段々とキャラに慣れてくるので悪くはないです。

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嵐が丘 (新潮文庫)それで今回は、エミリー・ブロンテの「嵐が丘」を下敷きにして物語が展開されている。

僕自身数年前に読んだことがあるんだけど、正直詳しく内容を覚えていなかったので、解決編における遠子先輩の説明が入るまでは全く気付かなかった。あらすじを読んで、あーそういえばそうだった、救いのない話だったよね、と思い出しながら読んだという感じ。

全く「嵐が丘」を読んだ事がない人が本書を読むと、解決編なんかは「うん、だからなに?」ってことになっちゃわないんだろうか? 少しその辺が心配になったけど、でも一気に事件が解決するのでカタルシスは得られるだろうね。


それにしても、今回の話はちょっと重かった。結構複雑な心情が描かれている。たぶん、ほとんどの人が味わった事のないような気持ちなのだろうね。メンヘル物とでも言うんだろうか? 詳しくはネタバレになるので書かないけども。

それから、コノハくんや麻貴先輩の過去話も小出しにしてきたり、遠子先輩も何か隠し事をしているようで、ひっぱるネタも多いものだ、このシリーズは。続きを読ませようとほんと必死だなぁ。たぶん僕もまんまと読んじゃうと思うけどw 琴吹さんとコノハくんの関係がどうなるのかも気になるし、なんだかハマリそうな予感。




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