★2009年6月18日の記事を再掲

“文学少女”と繋がれた愚者【フール】 (ファミ通文庫)シリーズ3冊目にしてもう季節は秋なんだね、結構早いなぁと思いながら読んだ。今回は、芥川くんと竹田さんが再登場、それから琴吹さんの出番も多くて個人的には嬉しかった。ツンツンぶりが良いんですw

前の2冊では、下敷きにした物語(小説)の紹介をクライマックスあたりでしてたんだけど、今回は序盤に紹介されてたので本編自体にも入り込みやすかったように感じる。

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友情 (新潮文庫)武者小路実篤の「友情」が今回下敷きされた物語。僕は読んだこと無かったので、解りやすいあらすじを語ってくれていたので有り難かった。なるほど、なるほど、様々な三角関係のもつれが関係してくるわけかぁと思いながら読み進める。


その三角関係がこじれてしまった時の狂気というのはほんとに恐ろしいね。犯人の恨みの根が深すぎて背筋が凍る感じ。リアルではほぼ有り得ないことではあるんだけど、この“憎しみ、痛み、苦しみ、怒り”は凄まじいものがある。

非常にドロドロしてて、フジテレビの昼ドラなんかを想起させます。そういう意味では、とても高校生たちの間で起こるとは考えられなかったり……でもまあ世の中広いからね。


それにしても「井上にはわからない」とかなんとか、コノハくんは毎回のように色んな人に言われてるなぁ。人が良いばっかりに、なんだか損な役回りな気がするね。まあ、人が良いっていうのも、そういう振りをしてるんだろうけど。

仲の良い振りだったり、楽しそうな振り。遠子先輩とか琴吹さん以外は皆そんな感じだというところが、なんとも言えません。。


話変わって今回は、事件が終息してからのクライマックスにかけてが、本書の真骨頂という風に感じられた。濃いし、複雑だし、切ない気分させらてしまう。正直今回の事件はそこまで面白いと感じてなかったんだけど、このクライマックスが良い話すぎて評価がガラッと変わったんだよね。

遠子先輩とコノハくんのやりとりにもウルッとさせられてしまった。

あたしはあなたを信じます。あなたは勝利を得る方です。あなたの誠実と、本気さは、あなたをどこまでも生長させます。淋しいときはわたしがついています。しっかり自分の信ずる道をお歩きなさい。あなたの道は遠く、あなたは馬鹿な人からは軽蔑されます。だがあなたはあなたでなければ出来ない使命をもっていらっしゃいます。


心が傷つけられ壊れてしまいかけていたところに、こんな言葉をかけられたら間違いなく惚れますw ひび割れていたところに浸透していくような感じて、胸がいっぱいになってしまう。たとえそれが小説(友情)の引用であったとしても、遠子先輩素晴らしすぎる。


最後の芥川くんとコノハくんのやりとりも、まさに友情という感じでなかなか良かった。なんだか色々と物語が進展していってかなり伏線が張られた感があるね。ラスト1ページも結構衝撃だったし。続きが気になってしょうがない。







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