★2009年7月16日の記事を再掲

“文学少女”と神に臨む作家【ロマンシエ】 上 (ファミ通文庫)ついに終わっちゃった。なんというか、もどかしくも切ない物語だったなぁ。本編最終巻ということもあって、今までの伏線なんかも回収されるのでちょっと感想を書くのも難しいね……まあ、なんとかあまりネタバレしない方向でいきたいと思う。

ラストは結構賛否両論あるみたいだけど、遠子先輩ファンの僕としてはあれで良かったです。琴吹さんファンには悪いけど、話の流れ的にもああなってもらわないとコノハがちょっと可哀想だった。なんか読んでるこっちまで、ものすごい喪失感を味わわせてくれたし。

琴吹さんは純粋すぎるんだよね。コノハから貰ったおつりのお金とかも取っておくようなタイプだとは…w 初めの頃のツンツンしてた時は結構良かったのに。

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狭き門 (新潮文庫)今回の内容は、下敷きにされた小説がジッドの「狭き門」ということで、三角関係というのが物語のキーになっている。それにしても、著者の野村さんは三角関係を書くのが好きだよね。何度かこのシリーズで使われたパターンなような気がするんだけど、気のせいだろうか?


そんなこんなで、ある程度物語の予想がついたりもしたんだけど、結構真実は衝撃的でした。特に遠子先輩の出生の秘密とか。本書の中の登場人物が「今ある世界が、すっかりひっくり返ってしまったような衝撃――」なんて言葉を吐いてたりするんだけど、まさにその通りだった。

遠子先輩が「この世に存在しない人間」と言われていた本当の意味を知った時の衝撃も半端じゃないです、切なすぎるよ。。

でも、読者をそんな切ない気分させておきながら、仙台でコノハと再会した時の最初の会話はなんて緊張感がないんでしょw ここで読者を笑わせてどうするんだ、まったく。だけど、あれが遠子先輩の素なんだよなと思わせてくれて、またしても切ない気分にさせてくれるんだよね、はぁ…溜息しかでません。


考えてみると、コノハ、遠子先輩、琴吹さん、それぞれが孤独や葛藤を感じながらも自分なりの答えを見付けたからこそ、“狭き門”をくぐり“至高”に辿り着けたんだろうね。その答えというのは皆揃って、相手の幸せを願い“自分が引く”というものだったわけだけど…。

正直、皆でぎゅうぎゅうにくっ付いて、“狭き門”をさらに狭く感じながらもくぐって欲しかったなぁ。そんなハッピーエンドは普通は絶対に有り得ないんだけどね。でも、みんなに幸せになって欲しかった。


いやぁ~ほんと良いシリーズ。読んで良かったです。正直、第2の桜庭一樹を狙えるんでは? と感じたくらい著者の野村さんは上手いと思う。これからも頑張って欲しいと陰ながら応援します。

あと関係ないけど、今回コノハの授業のサボりっぷりはスゴかったw








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