★2009年8月27日の記事を再掲

CasaBRUTUS特別編集 浦沢直樹読本 (マガジンハウスムック CASA BRUTUS)たまたま見付けちゃったので買っちゃいました。もうすぐ「20世紀少年〈最終章〉」公開ということもあって刊行されたんだろうね。なぜBRUTUSじゃなくCasaBRUTUSの方で特集を組んだのかよく解らないけど(まあ大阪万博とかの建築物を載せたかったからなんだろうけど…)、なかなか興味深い情報でいっぱい。

以前NHKの番組「プロフェッショナル」でも観たことあるんだけど、浦沢さんの仕事場であるスタジオナッツや漫画を描くプロセス、実際に掲載された漫画とネームの比較なども掲載されてます。特に気になったのは、やっぱり本棚だね。ページ一杯に4ページにも渡って紹介されてるとこなんかは、ファン心理がよく解ってるよCasaBRUTUSさん。

【スポンサードリンク】


どんな本があったかというと、やっぱり漫画を描くための資料や専門書の類が多いみたい。他の作家さんの漫画も結構な量を揃えられてるし、研究してるのかな? あと小説も少ないけどあるにはあった。

小さくて判断しづらいんだけど、スティーヴン・キングの小説が何冊かあるのは確認できたよ。結構背表紙がボロボロになってたりして、読み込んでるんだろうかねぇ。

魂SPEC エヴァンゲリオン 零号機 (新劇場版)あと、エヴァ零号機(TV版?)のフィギュアも本棚に飾ってあった。本棚の中にもエヴァンゲリオンの謎2」という本もあったりして、あの浦沢直樹でもエヴァはチェックしてるんだね。


それから、爆笑問題の太田光との対談も掲載されていた。表紙にもそんなことは書かれていなかったので、まさかのサプライズ。面白く読ませていただきました。

消えていくものとしての漫画とお笑い。

浦沢 漫画も昔は消えていくものだったんですよ。今のように、描いた作品がすべて単行本になるとは限らなかったから。本当は雑誌として毎週出て、雨ざらしでベロベロになってるはずのものだったんです。だから、太田さんがやってくださったような単行本の一気読みをする人が、今はけっこう多いんですけど、僕自身はそれを想定していないんですよね。あくまで週間がペースで読まれることを意識しているから。消費のされ方が想定外になってきているという気はします。

太田 すると最終回まで行って終わったら、手に入れてトータルとして描き直したいという感じですか?

浦沢 うーん、でもそれをやったらきりがないですしね。連載という生モノの連続としてできあがるから、あれ以外にありえないとは思うんです。毎週時間に追われて、ミスったところも上手くいったところもあるわけで。それを「終わって全部出るまで待ちます」とか言われると、ちょっと違うよなあと思うんです。もう読もうよって(笑)。

太田 そうか。でも僕は一気読みの感覚はわかるんですよ。単純に前のストーリーを忘れちゃうし、待てないし。

浦沢 でも、その次回までの1週間が大事だったりするんじゃないかな。次どうなるんだろうって想像するさ。

太田 待ってる時間にか。なるほど。寄席とかの講談はそうだっていいますね。「さて明日はどうなりますことやら」と、いいところで終わると。(立川)談志師匠がCDに講談を入れたりしていて、確かにいいところで終わるんです。講談が盛んだった江戸時代とかには、寄席って今で言うテレビみたいな存在で、だから講談は連続ドラマだったんでしょうね。あれどうなるんだろうな、明日も来なきゃと。


なるほど、やはり週間連載してる漫画家としては、単行本が出揃うまで待たずに「もう読もうよ」って言いたくなるよね。ミスったところも見てもらいたいという、ある種ライブ感を味わって欲しいんだろうなぁ。その辺はお笑いにも通じるところがあるように思う。でも太田さんが言うように、待てないんだよねw 

あと、本書ではプルートゥが完結したということもあって、原作の「地上最大のロボット」との絵柄や内容の比較ならびに手塚眞のインタビューなども掲載されていた。僕自身原作は読んだことがなかったもんだから、絵柄の比較は有り難かったなぁ。ずいぶんとキャラはリメイクされてるんだね、素直に感心してしまった。


うん、なんというか結構本書はページ数が少ないんだけど、内容は濃かったです。ファンなら絶対買いだろうね。というか永久保存版として2冊買うべきかと。そのくらい概ね満足できました。







Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

« »

Post Navigation