無限記憶
★2009年9月24日の記事を再掲

本書は「時間封鎖」の続編。前作の30年後の物語が描かれていて、未解明に終わった仮定体の本質について語られている。3部作の2番目ということもあり、謎がさらに深まっちゃったという感じ。ちょっと混乱しそうです。

前作を読んでからだいぶ時間が経っちゃったのでずいぶん内容を忘れてたんだけど、本書にも前作の内容がちょこちょこと出てくるので思い出しながら読むことができた。なんというか前作よりもだいぶSF色が濃くなってるね、特に後半は。

でも、特殊な設定は色々あるにはあるんだけど、SFじゃなくても使えそうなネタなんで、SF初心者としてはそれほど構えずに読むことができた。


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ほんと謎・謎・謎という感じで、翻弄されながら読むしかなかったなぁ。いったい仮定体ってなんなんでしょ? なんのために新世界を創ったんだろう? 生物種としての人類超長期保存計画はなぜ行われた? 人間の記憶、情報、データを採取したいがため? そもそも仮定体は誰が創ったんだ? やっぱりもっと上位の生命体がいるんだろうか? 気になりまくる…。


幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)それから、“仮定体に人間の記憶を結合させる”という部分。肉体は滅びるが、ある意味で人間に不死性を与えるなど、これは完全に「幼年期の終わり」のオマージュだろうね。

やはり進化というものを考えると、何かしらの集合体というものにどうしても行き着いちゃうのでしょう。コンピューターの気持ちになって物事を考えるとするならば、情報やデータそれぞれに一つ一つ個体として存在されるより、合わさってスリム化してもらった方が処理しやすいってことなのかもなぁ。でも本書の仮定体の場合は、それが何の目的なのかはまだ解らないけれど…。




あと、本書はキリスト教社会に生きている著者が書いているということもあって、絶対的なものを神と崇める人間をやはり登場させてたね。仮定体は“神”、アイザックは“救世主(キリスト)”ってところだろう。

アメリカ人とかってやっぱりそういった気質が根底にあるもんなんだろうか。オバマ大統領就任式の時にも、そういうものをすごく感じちゃったんだけど。日本人の場合はどうだろう。ちょっとファシズム的なものを嫌う傾向にあるんじゃないかと思う、けど……ミーハーな部分があるからなぁ。。熱狂的に変わるきらいがあるような気がする。


あぁ…気付いたら結構ネタバレしちゃってるかも。完結してないので、感想を書きづらいと言えば書きづらかったんだけどね。まあ、まだ謎は謎のままなので、問題はないんじゃないかと。そう願います。


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