★2009年10月14日の記事を再掲

文学少女見習いの、初戀。 (ファミ通文庫)まず思ったのが、前シリーズ・心葉視点の一人称の方が良かったということ。菜乃視点はちょっぴりキツイですね…。最初から最後まで好きだの恋だの続いちゃうと、すぐお腹いっぱいになってしまうよ。

多少そのへんは緩急つけてもらわないとねぇ、いくらこのタイトルだからってバランスは大事だと思う。

【スポンサードリンク】


それにしても、心葉の拒絶っぷりはスゴイねw 普通の子なら絶対傷ついてると思うんだけど、そこで傷つかない?のが本シリーズの主人公なわけだ、その辺は素晴らしいと思う。

でも、その拒絶っぷりもそうだけど、心葉はなんか味気ない感じになっちゃったね。人間として成長したからなんだろうけど、面白みがなくなちゃったなぁ。前作シリーズと比べて、緩んだところが無いというか何というか…。遠子先輩的なポジションなんだろうけど、遠子先輩はもっとユーモアがあったもんねぇ。


曽根崎心中・冥途の飛脚 他五篇 (岩波文庫)本書の内容はというと、近松門左衛門「曽根崎心中」が下敷きにされているということもあって、“心中”“自殺”などがテーマになっている。

自分と同じ人間と一緒に死にたいという願望。自分と同じ人間だと思っていたのに、そうではなかった時の絶望。こういうのを読むと、ほんとこのくらいの年頃の人間は、物事を“0か100”でしか考えられないの?ってどうしても思っちゃうよね。


なごむさんの「この世で一番確かな愛の形は、一緒に命を終えること」という思考なんかも、これを他意もなく純粋に思っていることだとしたら、ある意味“狂気”だとしか言いようがない。

確か「幸せのピークの時に死ぬのが最高の形」のようなことも言っていたと思うけど、谷が訪れようともそれを2人で一緒に乗り越えていったからこそ、しっかりとした頑強なものが形成されるんだと僕は思うけどなぁ。死んだら終わりじゃん。

今回の話はいじめなんかも絡んでるんだけど、いつも僕が思うことは、「いじめとかで自殺するくらいなら引きこもろうぜ!」ってこと。ほんと死んだら終わりなんだから。引きこもっちゃった方が、いずれ光が見えてくるはずだよ、そう思うな。


うんまあ、何というか、新シリーズは正直微妙だというのが本音です。女の子が一人称というのも、感情移入しにくい原因なんだろうなぁ、僕男ですので。

関係ないけど、著者の野村さんってバイトしてるみたいだね。“文学少女”シリーズって結構売れてる気がするんだけど、それでも小説一本だと生活できないんだろうか? 







Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

« »

Post Navigation