★2009年10月15日の記事を再掲

ボトルネック (新潮文庫)文庫版を読んだんだけど、画像が無かったので単行本版を載せてます。これは東尋坊を表してるんだなというのが分かる、でも文庫版の絵柄はあれはどういう意味なんだろうか。分岐点というものを表してるのかな? ちょっと気になるね。

本書はミステリーらしいんだけど、主人公がパラレルワールドに行っちゃうということでSFの要素も入っている。というか、事件は一方的に解決されちゃうんで読者が考える余裕なんてナシ! 裏表紙に書いてあった「青春ミステリの金字塔」という文言にもハテナマークだった。

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というのも、事件を解決する探偵役があまりにも勘が良すぎるんだよね。なにかと「想像力を働かせろ」と言い放つところも、癇に障るし。このキャラのことを他のキャラが面倒見がいいとかお節介だとか言うのも、全て事件に巻き込ませるためのこじつけに思えてしまう。

また、色々と苦悩してようやく事件解決みたいな感じではないので、ちょっとしらけちゃったかなという感じはするね。解決の時まで最も重要な事実を伏せられてるから、まず読書に真相を“想像”させることは出来ないと言ってもいいんじゃないかと。


だけど、「この世界に存在する意味を考える」というテーマは、なかなか考えさせられるものがあった。行った先のパラレルワールドでは、自分が永遠に失ったものがすべてある世界だった場合、自分だったらどう思うだろう。やっぱり主人公同様、それらを失った原因が自分にあると感じてしまうだろうね、身近にあったものなら特に。

その世界では、自分はほんとに部外者なんだと感じるだろう。主人公同様その事実を真摯に受け入れると思う。だけど、そこで主人公みたいに「自分は必要ないんだ」とは考えないけどな。なんでそう卑屈になるというか、短絡的なんだ? とどうしても思ってしまうよ。


今まで築いてきたオマエの人生ってのは何だったんだ? そんなに簡単に捨てれるものなのか? と直接言ってやりたい気分になりましたとも、ええ。

15歳にして、なんでそんなに人生を達観しちゃってるのかが理解できない。家庭環境が影響してるのかもしれないけれど、こんな終わり方はちょっとなぁ…という感じだった。がむしゃらに生きれよ(僕自身もだけど…) なんか10代にして人生を解った気でいるキャラってほんと嫌いだわ。


話変わりますが、東尋坊近くに住んでいたら子供でも死生観について自然と色々学ぶもんなんだろうか? そんなキャラが一人ちょろっと登場してたのでちょっと気になってしまった。







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