★2009年11月24日の記事を再掲

作家の日記〈1〉 (ちくま学芸文庫)本書はしばらく絶版が続いていて、復刊ドットコムにおいてもリクエストされるなどしてたんだけど、この度ついに復刊されました。いやぁ~やっと読むことができたよ、ほんとに。ブックオフとかにも中々流れてきてなかったようだし、ファン待望というところだろうね。

まあどうしてもドストエフスキーの小説と比べると、面白さが落ちるのは当然なんだけど、それでも読み物としては面白いと思う。ちなみにタイトルは「日記」となってるけど、いわゆる評論のような感じです。時事問題などを主に扱っているので、当時の一般的なロシア人の生活や物事の考え方なども分かって興味深い。

【スポンサードリンク】


賭博者 (新潮文庫)本書を読んで、その一般的なロシア人の生活がとにかく良くなって欲しいということを、ドストエフスキー自身真剣に考えている人だったんだなぁとしみじみ感じた。正直、これを読むまではドストエフスキーのことをその著書である「賭博者」的な人間だと思ってたんだけど(実際自身をモデルに書かれている)、頭の中で考えていることはすこぶる健全のようです。なんというか、母国を愛してるんだということがよく分かった。

でも、結構ロシアやロシア人のことについては、自虐的な部分も多々あるようだけどね。言い換えるとすれば、謙遜しているのかもしれないけれど。これが日本人の場合だと、この自虐的な部分が、それがそのまま日本嫌いに繋がっちゃうわけですが…。その辺がロシア人との人種の違いなのかな?


それから、陪審員の話が興味深かった。小説の方でも結構出てくるけど、ロシアでは100年以上前からこういった制度があったみたいだね。なんでも、当時やたらと無罪判決が連発されたらしい。他人に宣告を下すのはひどく心の痛むことだから、全てはロシアという環境が悪いという結論に至ったりすることが多いみたいです。

う~む、ロシア人というのは意外と日本人と同じように性善説に立った考え方をするんだろうか? ちょっと驚いたなぁ、もっと厳しいのかと思ってたけど。そういえば最近、ロシアでは死刑制度廃止したというニュースが出てたね。逆に日本では、裁判員制度になってから量刑が厳しくなっているという話だったような…。


うん、なんというか、本書は読みづらいなぁと感じる部分もあるにはあるけど、全体的に見て興味深い内容が多かったです。彼に対する批判も雑誌に掲載して反論するなどしてるし、なかなか読み応え有り。

それにしても、てっきりドストエフスキーって無心論者なんだとばかり思ってたんだけど、そうじゃなかったみたいだね。熱烈なキリスト教徒だったとは知りませんでした。







Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

« »

Post Navigation