★2009年11月29日の記事を再掲

作家の日記 (3) (ちくま学芸文庫)3巻は、ヨーロッパ、アジア、近東問題や、タタール人、スラヴ人などの民族問題などが主に語られている。個人的にはこの手の話は苦手な部類なので(特に戦争のことなど)ちょこちょこ飛ばし読みしながら読破しました。ドストエフスキー自身の小説内ではほとんどこれらの問題は語られていないと思うんだけど、意外と注視はしていたみたいだね。

個人的に本書の中で興味深かった事柄はというと、精神錯乱についてのこと。当時のロシアでは、妊娠時に往々にして一種の病的な精神錯乱が起こっていたらしいのだ。

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僕は男なのでよく解らないんだけど、女性にとってこれは周知の事実なんだろうか? ちょっと初めて聞いたんですけど。これはロシア特有のことなのか、妊娠した女性なら誰でも起こりうることなのか、どっちなんだろう。その辺が気になってしまった。

この精神錯乱とかって、ドストエフスキーの小説内では頻繁に出てくるんだよね。「癲狂病み」と小説内では書かれていることが多いんだけど、女性がこういう病気にかかっているケースがとにかく多く出てくる。今の病名でいうところの何なんだろうね? 当時のロシアでは患者が多かったみたい。


それに関連して自殺する人も多かったようで、社会問題にもなっていたっぽいです。本書には「退屈のあまり自殺した男」の自殺直前の考察なんかも紹介されていたりするし、社会の荒み具合も推して知れようというものだろう。


地下室の手記(光文社古典新訳文庫)本書には中篇小説も収録されていて、これも自殺がらみの話だったりします。この「幻想的な物語」という小説、非常に出来が良いんだ、これが。キャラ造形が秀逸。主人公は、「地下室の手記」の主人公と、「悪霊」のスタヴローギンと、「罪と罰」のスヴィドリガイロフを足して割ったような感じ。ドストエフ好きーの方は絶対読むべきだと思うよ。

今回はちょっと難解な部分が多かったなぁ。まあ、そのうち再読してみたいと思う。








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