★2009年12月4日の記事を再掲

作家の日記 (4) (ちくま学芸文庫)うーむ、なんかのっけから宗教とその理念などが語られていて、いまいちよく解らなかったなぁ。キリスト教やその派閥のことなど、どうにも馴染みが無いだけに頭に入っていきにくい。あと、ユダヤ人問題などについても結構複雑だった。

本書はやっぱり小説よりも断然難易度高いです。評論ということもあってなのか、論じているその事柄の背景まではいちいち詳しく説明が入ることが少ないんだよね。ある程度の知識の素地が求められるのかもしれない。

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ちょっと気になったのが、あいまあいまにフランス叩きをしているということ。当時のロシアの知識層って結構フランス語を使う人が多かったはずなのに、なんでなんだろう? ヨーロッパに対しての対抗意識なんかも見え隠れしてるし、これはドストエフスキーがこういう人だったというだけなのかなぁ。


アンナ・カレーニナ〈1〉 (光文社古典新訳文庫)それから、トルストイの著書「アンナ・カレーニナ」の批評なんかも展開されている。ブルジョアとプロレタリアの問題を引き合いに出して語られていて、この小説には“人生の真実”があると褒めてるところがなかなか感慨深いね。

当然同じ時代を生きた人達だからお互いを批評し合うこともあるんだろうけど、でも有名人同士接点があったんだぁと思い、なんか素直にスゴイと感じた。ちょうど光文社の方で新訳が出てるから読んでみようかなぁ。関係ないけど、トルストイって伯爵なんだそうな。


おかしな人間の夢 (論創ファンタジー・コレクション)また、本書には「おかしな男の夢」という短編小説も収録されています。この小説って「作家の日記」内の小説だったとは、そこがちょっと驚いた。

そんなことも知らずに、論創社という出版社から刊行されている太田正一訳ヴァージョンを以前読んだんだけどね。それによるとタイトルもちょっと違っていて「おかしな人間の夢」という風に、タイトルまでも訳者によって変えちゃうんだと、ちょっと新鮮な気持ちになってみたり。


この「おかしな男の夢」という小説。他のドストエフスキーの小説と比べても、結構異色な感じを受ける。だいたいにおいて、ドストエフスキーって宗教やアナーキズムに走る傾向があるなかで、この物語に至っては宇宙観のようなものを語っていたりするのだ。

副題もついていて「幻想的な物語」となっている。これって3巻に収録されていた小説のタイトルと同じなんだよね。実は主人公が同じなのかな? そう勝手に関連付けて読むとなかなか面白い。


あと、「Proとcontra」という、カラマーゾフの兄弟の中の章と同じ題目のものがあったりします。特別内容が似通ってるわけじゃないけど、「お!」と思ってしまった。これってどういう意味なんだろう? 賛成と反対?

それにしても、「作家の日記」ってやっぱ濃ゆいです…消耗が激しい。もうちょっと思考のキャパを増やして挑戦しないとヤバイなぁ。








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