“文学少女”見習いの、傷心。
★2010年1月30日の記事を再掲

前作を読んだ時にも思ったんだけど、やっぱり菜乃視点での一人称はちょっとキツいな。この恋する少女の甘ったるい文体は、アラサー男子にとって少々抵抗がありました…。

それにこの菜乃という主人公。考えることが単純というか“まっすぐ”すぎて、物語自体の深みというものをこのキャラによって薄れさせているような気がしてならない(分かりやすさがある半面で、面白みは皆無だよなぁ)

かなりステレオタイプ的なキャラなんだよね、どちらかといえば。今時の作品としてはちょっと珍しいかもしれない。そのあたりが読んでてしんどかったかも。

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フランケンシュタイン (創元推理文庫 (532‐1))今回の内容は、前シリーズでも行われた文化祭での演劇がメインとなっている。演目はメアリ・シェリーの「フランケンシュタイン」。この物語の内容を下敷きにして、本書の物語自体も進行していく。

僕自身「フランケンシュタイン」を読んだことはなかったし、映画とかでも観たことはなかったんだけど、割と上手く原作と絡めて話が展開されてるなぁという印象は持った。ただ、ちょっとご都合主義に走ってる感は否めなかったけどね。


烏丸さんの正体とか、リアリティという点で見るとどうなんだろう。このシリーズって人気があって読者も多いと思うんだけど、こういう展開を許せる人って多いのかなぁ? それはないだろうって正直思っちゃったけど。まあ、そもそも麻貴先輩の存在自体なんかもリアリティってないんだけどね。

(上記のようなことを考えていると、「ラノベにリアリティを求めるな!」とか言われちゃうそうな気もするけれど……。でも、前のシリーズを鑑みると、ここまではなかったと思うんだけどなぁ、う~む。)


十望先輩が抱えている葛藤であるとか、読むべきところはあるにはあるんだけど、大局的に見て平凡な内容というのが最終的な感想かな。

正直、もうこのシリーズは読まなくていいやとか思ったんだけど、ラスト1ページのことが気になるし、それにどうやら次巻でラストらしいので、とりあえずまた読むことにします。


もし、また次のシリーズが出るとするならば、もう一度心葉視点に戻してほしいな。そう願う。




“文学少女”見習いの、傷心。 (ファミ通文庫)
野村 美月
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