★2010年6月9日の記事を再掲

(Pき1-5)悦楽の園上 (ポプラ文庫ピュアフル)本書は、現実の世界と上手く折り合いをつけられない子供達の物語。登場する子供達は皆一癖も二癖もあるような、世間で言うところの“変わってる(という言葉で一括りにされちゃう)人物”で構成されている。

日本という国は、「普通」であるとか「標準」というものをとにかく意識していないと生きづらい国で、特に子供達なんかだとその範囲内に自分を押し込めて生きていかざるを得ない、残念なことに(大人になると多少は緩くなる、かな?) 社会や学校に順応した同士で群れを作っていれば、それだけで安心・安全なんだということを刷り込まれて生きていくことになるのだ。

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「普通」ってなんなんだろうね? そもそもそんなものに実体なんてないはずなのに、そこに縛られて生きていかないといけない。客観的な「普通」というものが薄っすらあり皆共有してるのかもしれないけれど、そこに主観は入る余地はない。

それにも関わらず、大半の人は自分を「普通」だと思っている。自分を変わってるだなんて思いたくない。そういう人が非常に多い気がするなぁ。


本書では、そういった「普通」という枠組みの外、標準外に出て行こうと、それぞれが“我”を出し始めるという展開になっていく。「新たな枠組み」ではなく「枠組みの外」というのが重要なのだろうね。そうじゃないと、本当の意味での視野はまったく広がらない。

「新たな枠組み」というものに人を押し込んだとしても、それはその人を理解することには繋がらないだけでなく、臭いものに蓋をするというだけで、それでは根本的に何も解決しないのだ。


子供だけじゃなく大人の方でも、そういった部分で悩んでる人も少なくはないのだろうと想像に難くない。時代が21世紀になろうとも、行きづらさというものは変わらないのでしょう。そんな方がもしいたら本書を読んでみるといい。体のこわばりが少しは緩くなると思うから。







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