人生の教科書 よのなかのルール 藤原和博
★2010年7月10日の記事を再掲

学校では教えてくれない知識、知っておくべき事柄、普通に社会生活を送っているだけでは中々知識として頭に入ってこない事象。それらが網羅?されているのが本書なわけです。まさに「よのなかのルール」。

具体的にどんなことが書かれているかと言うと、以下のとおり。


・なぜ人を殺してはいけないのか
・大人、子ども、その境目はどこに?
・あなた自身と犯罪の危ない関係
・大人はなぜ「接待」をするのか
・1個のハンバーガーから世界が見える
・自分の家から日本が見える
・仕事とキャリアを考えると人生が見えてくる
・性転換をめぐる、男と女のしあわせのルール
・結婚と離婚と子どもをめぐるルール
・自殺から見える社会
・意味なき世界をどう生きるか?

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はっきり言って、これらを中高生の時に知ってるのと知ってなのとでは随分差がでるんじゃないか? と思ってしまうくらい、これは必要だと思える知識がココにはあった。

なんで日本の学校教育には組み込まれてないんだろうか? と素直な疑問を覚えてしまう。どうやら他の先進国とはずいぶん違うようです、日本って。

身近に起こりうる犯罪のことだけでも教えればいいのにとか思うんだけど、それでも試験に関係がないようなものはやらないのだろうし、時間的な余裕も無いのだろうね…。そこはかとなく残念に思う。


個人的にだけど、読んでいて一番ハッとさせられたのは、「終章」の“生きていく上でのスタンス”のようなものが語られている部分かな。「そこそこ楽しいけど、意味がない」と考える人と、「意味はないけど、そこそこ楽しい」と考えて生きている人がいる。少し言い換えると、「しょせん、意味ないだろう」という立場と、「意味はないけど、あえてやってるんだよ」という立場。

この「しょせん」と「あえて」、どちらのポジションにいるかでほんと人生変わってきちゃうよね。「しょせん」に気付いて、「あえて」に早く移行した人間というのはほんとに強いと思う。「しょせん」に気付く人ってかなりの数いるのだろうけど、そこから「あえて」というスタンスに変えられる人がどれくらいいるだろう?


向上心ばかり強くてストイックに頑張っても、自分の思うようにはいかないことが間々ある。そこで、「しょせん自分なんて(人生なんて)、こんなものか」とそうなってしまうより、「自分なんてしょせんこんなものだけど、それでもあえてやってるんだよ」という風に思考をシフトしないと、やはりメンタルの部分で保てなくなってくることでしょう。

挫折をあまりしないためにも、気持ちに余裕を持つためにも、「あえて」という立場は非常に重要。ある意味で上から目線な感じではあるけど、人生なんて上から目線で生きていった方が“何かと楽だ”ということを本書に教えられてた気がする。

肩肘張って人生を歩んでいる人にも本書はおすすめかもしれない。


人生の教科書 よのなかのルール (ちくま文庫)
藤原 和博 宮台 真司
筑摩書房
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子供達のバイブルになりえる内容「子どものための哲学対話」(永井均)







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