★2010年7月12日の記事を再掲

憚りながら (宝島社文庫)本書を貸してくれるという奇特な方がいたので、そこまで興味は無かったんだけど読んでみた。最近相撲協会のスキャンダルなどで反社会的勢力のことなどがニュースで取り上げられたりもしてるので、まあ勉強がてら流し読み。

本書の内容はというと、元山口組系組長の半生をインタビューという形で描かれている。何と言いますか、著者はまさに一般人がイメージする極道を見事に体現されている方なんだなぁ、というのが読後の感想。プライドが高い、筋を通す、ケジメ、意地などなど、まさに仁義の世界の人間。非常に熱い人間だということは嫌というほど分かった気がする。

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激しい生き方しか出来ない存在。こういう人って男でも惚れるんだろうなぁ、というのは理解できた。ただ、肩肘張らずに生きていこうと考えている人間から見たら、少し滑稽に見える部分もあることでしょう。だけど、そういうことまで諸々承知でこういった世界の人って生きてるんだろうね。


でも正直、僕からしたらこの人達の(組同士の抗争など)武勇伝的な話なんて全く面白いとは感じなかった。そこを自慢のように語られてもどうなの? と思ってしまうんだよね。「指を詰める」ことに関しても、どういった場面で詰めるべきか色々考え方がそれぞれあるようなんだけど、そんなことどうでもよくないか? と思ってしまったんですが。

仁義だのプライドだの、そういったものを振りかざして生きている人より、プライドを捨てて汗水垂らして生きている人の方がカッコイイと思うんだけどなぁ。振りかざすものが何も無くなってからこそ、人間の本質っていうものが見えてくるものだと思うしね。

別に著者に対して、反省しろ! とか言いたいわけじゃなく、武勇伝のように語るな!と只々言いたい。一体何のために仏門に降ったんだよ! ってね。


ま、それ以外の裏話的な話に関しては、なかなか興味深かったし面白かったように思う。消費者金融・武富士のスキャンダル、暴力団組長の誕生パーティに出席したために紅白を辞退した細川たかしらの話、K-1、PRIDE、猪木ボンバイエの選手争奪戦などなど、数年前世間を賑わした事件に本書の著者が絡んでたりして、中々やばいエピソード満載です。

それにしても、現在相撲協会と反社会的勢力の繋がりが話題になっているわけだけど、本書を読むと政界や経済界の方がもっと癒着が酷そうなんですが…。政治家の方達が相撲協会に対して「遺憾に思う!」とか言っても、なんかちょっと説得力を感じられない。どうしてこうなった…。







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