“文学少女”見習いの、卒業。
★2010年9月21日の記事を再掲

ついに完結ということもあり、てっきり“文学少女”シリーズの集大成的なものになるのだろうと勝手に予想してたんだけど、そうはならなかったみたいだね。なにやら来年から新シリーズが始まるらしいので、今回は割とあっさり(?)終わっちゃいました。

これで終わるんだと思っていたもので、本書を読みながら「次はどんな物語を著者は書くのだろう? 完全新作楽しみだなぁ」なんて思っていただけにちょっと拍子抜けだったかもしれない。

でもまあ、次のシリーズはタイトルからして遠子先輩と心葉メインっぽいので楽しみではあるんだけどね。

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こころ (新潮文庫)というわけで今回の物語なんだけど、夏目漱石の「こころ」を下敷きに“複雑な三角関係”が描かれている、という感じだった。それぞれが皆過去に傷を持っており、それぞれがそれぞれに対して罪悪感を持っている。これらの心情の絡み合い具合は何とも言えないんだけど、なかなか濃かったなぁ。

すれ違い、不幸な思い込み、苦しみ、葛藤。それらの感情は、全て今ここにはいないある少年に関連して発せられたものということもあり、皆それらに折り合いを付けるためにさらに苦しむはめに…。


まあそんな感じでミステリー部分なんかも結構謎が謎を呼び、「どういうこと?」と思いながら読み進めたわけなんだけど…、一体なんなんでしょうこの解決編は。なんかあまりに唐突すぎたわけで

今回はほとんど裏方だと思っていた心葉に、ほとんど良いところを持っていかれた感じになっちゃってるね。捜査してたのはほとんど菜乃一人だったというのに、これはないでしょう。前作、前々作の場合だと、まだ菜乃が頼りない感じだったから納得できたところなんだけど。


なんかちょっと呆気にとられちゃったなぁ。前シリーズのイメージがあるから、正直心葉がそこまで万能だという感じに見れないだけに、“なんか違う”と感じてしまった。そういうこともあり、解決編は読んでる途中からダレてきちゃって、なんとなく心情的にすっきりしない幕切れ。まあしょうがないですな。

はぁ、結局「“文学少女”見習い」シリーズは最後まであんまり合わなかったなぁ、個人的に。次に期待です。


“文学少女”見習いの、卒業。 (ファミ通文庫)
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