★2010年11月18日の記事を再掲

白い果実久々にファンタジー小説が読みたい! てことで読み始めたのが本書。観相学+ファンタジーという組み合わせが興味深かったなぁ。

観相学から導き出された結果が絶対的であるという世界観。まあ簡単に言ってしまうとそれが法律のようになっているんだよね、外面が全てということ。ただし、単純に顔の良し悪しで決まるわけじゃなく、それは観相学的見地によるわけだ。

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その観相学を携わる観相官が本書の主人公になっている。冷血でプライドが高い人物。その一人称小説という体をとっているので、結構読んでる方としてはイラっとくる場面が少なからずあった。そんなヒール的な存在、外面が全てであると信じている人間。それが内面こそ大切であると気付いていくというのが、本書のおおまかなストーリーというわけ。


この心情の変化していく様はなかなか爽快だったように思う。一度絶望を味わってからの心情の変化なので、やはり重みがあるよね。読み手の期待を裏切りつつ展開していくので、次はどうなるんだ? というワクワク感もすごかった。

本書の中では、あらゆる欲望が渦巻いてもいたし、当然裏切りも描かれている。そんな中から主人公は正義感を獲得していくなど、ある意味で王道なファンタジー。安心して楽しめました。


あと、物語自体も確かに良かったんだけど、何よりこの描写というか文章が結構上手かったなぁ。上手いというより、少し詩的な感じがしてカッコイイという表現の方がしっくりくるかもしれない。

これは訳が上手いのか原文からしてスゴイのかはよくわからないけど、個人的に今まで読んできた外国文芸の中で一番文章が良かったように思う(あとがきを読むと、やはり文体などに気をつかって訳したらしい)


本作品は3部作ということもあって、ちょっと終わり方などに物足りなさを感じちゃうんだけど、それでも十分面白かったです。さて続きを読まねば。








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