石の血脈
★2010年12月17日の記事を再掲

なんかもう、扱っているネタからしてワクワクしながら読みました。世界の七不思議的なものとか、オーパーツ、暗殺教団、吸血鬼などなど、そういったワードに興味がある人にはたまらないかもしれない。

ロスチャイルド、フリーメイソンなどにも言及されているし、あと昔の暗殺教団が現代では巨大な金融資本に化けているという設定なんかも、これは実際に有り得るんじゃない? と思えたりで、全体的にかなりしっかりと設定が練ってある印象だった。薀蓄もすごいしね。


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そういった意味でも情報量はものすごいんだけど、その複雑に絡み合った感じが結構面白かったなぁ。中盤以降のいきなりの超展開も一体どういうことなのやらと、ただただ翻弄されながら読み進めるほかなかったし。

(ガジェット的に“中二感”を覚える人もいるかもだけど、ファンタジーやSFをそれらの範疇に入れてしまったら、エンタメなんて全く楽しめないんじゃなかろうか、そんな気がする)


ただ、最後の数十ページくらいまで、ずーっと「吸血鬼側のパート」だというのがちょっと微妙だったかなぁという感じではある。

救いがないものを延々と見せられている気分にも多少なってくるしね。まあ、結局物語的に言ってもそこには破局しか待っていないもんなぁ、どう考えても。


この物語は、どういう解決法を見せてくれるのか、どういう終わらせ方をするのか、というのは考えずに純粋にその破局を楽しむのが良いのかもしれない。実際、本書に出てくる「とある問題」に対しての解決の糸口なんて、終盤までほぼ出てこないんだもんな。

それにしても、この小説エ口いです。


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