★2010年12月22日の記事を再掲

ゴールデンスランバー (新潮文庫)本書は本屋大賞、山本周五郎賞、はたまたその年の直木賞候補を辞退するなど色々と話題になったということもあり、結構楽しみに読んだんだけど、なんか割と普通だったなぁというのが読後の感想です。

扱っている題材としては面白いと思うんだけど、なんか読んでてワクワク感がないんだよね、なんでなんでしょ? 合間合間ではさまれるエピソードなんかも取ってつけたような感じだったし、まあ何よりご都合主義な感じが否めない。

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初期の作品はなかなか伏線を張るのが上手いなぁと思っていたんだけど、それが段々と不自然になってきているように感じちゃうのは僕だけだろうか。言ってしまえば露骨なんだよな。

「まさか、あれが伏線になってたの?」という驚きが皆無なんですよ、これが。本書の終わり方もキレイすぎて鼻についちゃったしw


最近「伊坂作品はラノベ」であると言われることもあるんだけど、上で書いたような露骨さとかもラノベと呼ばれてしまう所以なのかもしれないね。まあラノベ自体はその露骨さが面白さに繋がってるんだと思うけど。

全体的なことを言うとすれば、この作品には“緊張と緩和”の振り幅が少ないのでしょう、そう感じちゃったなぁ。一定のベクトルをメリーゴーランドで進んでいると言ってもいいのかもしれない。当事者たちは仮想の敵を見付けて競争してるんだろうけど、傍からではそうは見えない、というね。


それにしても、「テレビでの演説」はぜひともやってほしかったなぁ。なぜ伊坂さんはあそこで回避しちゃったんだろう? 「俺はやっていない」以外に何が語れるか、という風にちょっと期待させておいてあれなんだもん、残念すぎるよ。

うん、なんというか、もうしばらくは彼の作品は読まなくても良いかもなという感じです。「マリアビートル」が文庫化されたら読んでみようと思うけど。





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