惡の華 1
★2011年2月27日の記事を再掲

このシンプルかつインパクトのある表紙がずっと気になってたんだけど、今更中学生の物語を読むのもなぁと思いつつ今回読んでみた。

うん、なんというか正直笑えました。主人公の春日が弱みを握られ、日々おびえる生活をしているんだけど、なんか妙に笑えちゃったね。女子が男子をいじめる?という構図だからなのか、変態行為によるいじめ?だからなのか、思わず口角が上がってきてしまう。

具体的な例を出すとすると、仲村さんが春日の服を脱がして佐伯さんの体操服を着せてしまうところなんか、ものすごく手際が良すぎてギャグにしか見えなかったんだよね。そうしたいじめ?をされてる最中、思わず仲村さんの体に○○い視線を送ってしまう春日。思春期だなぁなんて思えちゃって、そんなところにも笑えてしまった。

【スポンサードリンク】


しかし2巻以降、クラスのマドンナ的存在の佐伯さんが物語に深く介入し出してからは、ずいぶん作品自体の趣きが変わった感がある。ようやく動き出したか、という感じ。

どんどん仲村さん色に染まる春日、いや、ある意味で自分の中にも彼女と同じベクトルの世界観を持っていたことに気付く春日と、それに対して底抜けの優しさを見せる佐伯さん。これらの対比がものすごく切なかったなぁ。


平凡な人間。「他のくだらない奴らとは違う」という思いが自分の根底にあって、でも自分はそんなに特別ではなく空っぽだということに自分自身で気付いている。その辺の葛藤はやっぱり若い頃しちゃうよね。自分の頭の中で描く理想像と現実とのギャップで絶望してしまう。この気持ちは痛いほど分かるわぁ。

でもさ、2巻の終わりに教室をめちゃくちゃにした後「なんでこんなことをしてしまうんだろう?」「そんなの変態だからだよ」という風な会話があったと思うけど、なんでもかんでも“変態”って言葉で納得してたら何も先には進まないと思うよ?


なんて都合の良い言葉なんだろう。ほんとはもっと複雑な心理状態なはずなのに“変態”という言葉に落とし込んでしまったら、本当の自分の気持ちなんか自分でも分からなくなるだろうに。でも語彙が少ないからという理由で、そこに落とし込まざるを得ないのだとしたら、なんと悲しいことやら…。

それにしても、仲村さんのバックボーンが気になる。




惡の華(1) (少年マガジンKC)
押見 修造
講談社
売り上げランキング: 131,704








LINEで送る
Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

« »

Post Navigation