ディスコ探偵水曜日 舞城
★2011年3月2日の記事を再掲

これは面白かった。かなり人を選ぶ作品なのだろうけど、なんか色々スゴイとしか言いようがない。様々な事象が複雑に絡み合っていて、何回驚かされたかわかりません。

どんでん返しも多かったし、最後まで読んでみて「あれも伏線だったのか」と気付くことも多々ある。すぐにでも読み返したいという衝動にかられてしまったけど、長い作品なので気持ちを押しとどめました。

なんというか、ほんと話の展開が突飛。読み始めはタイトル通りのミステリーなんだろうなぁと思っていたら、ちょっとスーパーナチュラルにシフト、そうかと思えば実はSFでしたという、なんとも見事に読者を翻弄してみせてくれたよね。

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それから、神話、創世記、ホロスコープ、カバラ、タロット、魔術なんかも絡めてくるし、非常に複雑怪奇。これらガジェットと表紙を見るとやっぱりラノベチックなのか? と思えてしまうんだけど、全然ライトではなくディープでありました


特に下巻はものすごく濃い! SF的考察はちょっと難解だったし、怒涛の伏線回収はほんと目まぐるしい。ハッピーエンドかな? と思わせておいて、やはりどんでん返しとかとか。主人公達が時空をコントロールできるようになってからは、ほんと何でもアリだったもんなぁ。

でも、その何でもアリな状態がマイナスに働かずにワクワク感に変わったところは、それこそ舞城さんの上手さなのでしょう。


本書の中で「人の意識が世界を作る」というような言葉が頻繁に出てくるんだけど、まさにその言葉通りの内容に本書はなっていて、舞城さんが書きたいことが存分に発揮された結果なんだろうなと、想像に難くない。

だって、読んだ人なら分かるだろうけど、ほんと自由に物語を紡いでる感じがすごく滲み出ているんだよね。「あぁ、小説ってこんなにも自由に書いて良いものなんだ。それだったら自分でもちょっと書いてみたい!」とリアルに思わしてくれる力が本書にはある。


事実、僕は上記のように思ったんだけど、そういう風に思わしてくれる作品ってほんとスゴイよなと改めて思ってしまう。オリンピックとかを観ていて「僕も将来あんな選手になるんだ!」と夢を語るチビッコと同じことだもの。とはいえ、そう思いつつも僕は書かないだろうけども……。


あと、僕は某掲示板の作家志望者のスレッドをよく見ているんだけど、そこで「こういうことは書いちゃダメなの?」的な質問が挙がっているのをよく目にする。そのほとんどが、一般文芸作品の中では普通に書かれているようなことだったりするんだよね。

正直あれです、まずはとにかく自由に書いてみろよ! と、そう思います(偉そうですみません)




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