★2011年3月18日の記事を再掲

嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)はじめ普通のエッセイ的なもの、著者の子供時代のおもしろエピソードが描かれたもの、そんな風に思って読んでたら全然違っていたね。60~80年代のチェコ・ソ連などの政治状況や、90年代のユーゴ紛争のことまで描かれていて、なかなか興味深い内容になっています。

なんというか、まさに“歴史証言の書”と言っていいのかもしれない。学校の教科書等では絶対に読むことができないような、その時を生きた人の生の声が著者の体験とともにこれでもかと詰まっている。かなり読み応えアリです。

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本書には色んな国出身の子供が登場するんだけど、親の影響からか愛国心も強いし政治的なことも子供なりに理解している。それが10歳かそこらだというところにとにかく驚かされたなぁ。

やはり子供は子供なので、子供同士でいたずらであったりからかったりもしたりするんだけど、そのからかいの言葉にその相手の国の政治情勢などを反映させたりもしてるんだよね。親が思想教育でもしてるんだろうか? 共産主義国家ってそんな感じなの? ほんとビックリだった。


それぞれの国で要職についている親の子供ということもあって、そういう教育がほどこされているのかもしれないけれど、読んでいて「あぁ、なんか次元が違うわ」と正直思っちゃったなぁ。

“志”というものも、僕らのような割と平和な国で暮らしている人間とは雲泥の差があるのだろうと感じざるを得なかったし、嫉妬すら感じた。あくまで志を持つという漠然とした意味の中ではの話だけど。


それにしても、本書はノンフィクション作品なわけだけど、よくここまで詳細に会話の内容を覚えていたものだよね。特に旧友との再会後の会話なんてかなりの長広舌だったりするし、とても録音するような状況でもなさそうだったし、逐一メモでも取ってらっしゃったのかなぁ? どういう創作法をされていたのかちょっと気になる。

というか、そもそもあらかじめ本に書くつもりで旧友に会いに行ったのだろうか? その辺も知りたかった。







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