★2012年6月29日の記事を再掲

わが悲しき娼婦たちの思い出 (Obra de Garc〓a M〓rquez (2004))何というか、老いというものに引け目を感じることなく謳歌している、いや謳歌していると言うよりも折り合いをつけて生きている。そんな90歳の老人の“恋”が割と滑稽に本書では描かれている、という感じかな。

その“恋”なわけだけど、それが簡単に報われるわけではない。逆に報われていないからこそ、頑張ろうという気持ちになるものだ。だからこそ充実した生活が送れているとも言える。

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本書の主人公なんかは、まさに恋わずらいによってもたらせられる喜びが何物にも代えがたい、そんな独りよがりではあるけれども、幸せな思いを抱いて愛に生きているわけだ。


90歳にして新聞記者としても働いているというのもスゴイところなんだけど、そんな頭を使う仕事よりも恋する方が頭を活性化させられているようで、「このじいさん、すげえ。なんて元気なんだ!」と何度思ったことやら。

しかも、90歳だとしても、何か人生を達観しているかのようなえらぶった言動が無いところに好感が持てるね。


そんな彼が娼家の女将に以下のようなことを言われているシーンがある。

たぶんお医者さんの言う老人性痴呆ってのにかかっているのね。


これは非常にショッキングな台詞でありました。
というのも最近とあるニュースを目にしたからに他ならない。


ガルシア・マルケス氏が認知症か 中南米文学の代表作家

中南米文学を代表するコロンビアのノーベル賞作家、ガルシア・マルケス氏(85)が認知症を患っていると同氏の親友の作家が明らかにした。同氏が住むメキシコなどのメディアが11日までに伝えた。


もうどうしたって本書を読みつつも上のニュースが頭を掠めてしまい、ちょっと何とも言えない気分にならざるを得なかったなぁ。もうご高齢なので仕方がないのかもしれないけれど、でも本書の主人公の年齢まで元気でいて欲しかったです。






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