★2012年8月31日の記事を再掲

オモロマンティック・ボム! (新潮文庫)相変わらず言葉の選択にセンスがあるし、読み物として面白い。個人的に川上未映子の作品は、小説よりもエッセイの方が断然好きだわ。

さらっと読めるというよりかは、色々考えさせられるところが良いのです。「あるある」という共感よりも、視野を広げてくれることが多々あるから、色々と発見があるという感じで小気味良い。

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一見他愛のない事象を少し深く考察していたり、「そこ気になっちゃうの?」と、驚かされることがしばしば。例えば、公然と無視“できるようになる”力の生成など。どういうことかと言うと、あるポイントまで無視できずに従っていたある規則を、どのポイントでそれを公然と無視するに至ったか、ということ。

そこを考えちゃうのかと、そんな細かいことが気になってしまうのかと。

なんか色々すごいとしか思えないし、自分には適わないわとしか思えなかったなぁ。そういった考察は全て生活に根ざしたものから発生しているし、子供の頃からそういう生き方をしていたんだねと、少し嫉妬してしまうあれでした。


あと、茨城の土浦連続殺傷事件の犯人の愛読書が川上さんと同じということから、その犯人についても言及がされていたので引用してみる。

しかしながら世界のどこにも確固とした善悪がないことなんてきょうび中学生でも知っていることなのに、本に書いてあったことを自分で考えたかのように錯覚して、自分だけがなにか知っているように思いこんでいる彼にはなんでそんなに馬鹿なのか、君はおめでたいほど単純な人間なのだよとそのことだけは伝えてやりたい気持ちが少しくらい、ないでもないけど、かまってしまうと調子にのるのでやめておこう。


ちなみに、その愛読書というのは『子どものための哲学対話』、やはり犯人は中二病をこじらせちゃったんだなと実感してしまう…。

土浦連続殺傷事件 – Wikipedia


それにしても、マンションでの不審者とか、タクシーでの交通事故、○○整体師など、まあ色んな経験をされているようでエッセイに関してはネタが尽きない感じではあるね。この調子で頑張ってもらいたい。






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