蛇神の女王 – ベルガリアード物語〈2〉
★2012年10月19日の記事を再掲

今回は貴族が多数登場するということもあって、人種・民族に加えて“身分”というものに関しても色々と考えさせられる内容になっている。

農奴制に縛り付けられた社会。それに伴った偏見などをこの作品は割と執拗に描いているような気がするね。ファンタジーと言えども雰囲気は中世なので、そういった普遍的な問題も扱わざるを得ないということなのかもしれない。

それから、今回の舞台となる土地は内乱なども起きていたりするので、より政治的にも濃い内容になっている。陰謀やペテン、買収などが入り混じり、ナショナリスティックな様相も呈している感じかな。

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とにかく「自分の人種・民族第一主義」という世界観ということらしい、本作は。


そんな中で、このシリーズのヒロインであるセ・ネドラが登場。僕の記憶では彼女はツンデレキャラだったと思うんだけど、今のところはまだツンツンしているだけという印象しかない。今回に関して言えば、どちらかと言うとポルガラの方が(ダーニクに対してではあるけれど)ツンデレしていた感じだね。

それにしても、田舎育ちの世間知らずであるガリオンが旅慣れしてきたところで、帝国育ちの世間知らずであるセ・ネドラを登場させるというパターン。やっぱりこういうのって計算して登場させているのだろうか? 常にこういった役回りの人間が必要ということなのだろうね、たぶん。


物語的には、ガリオンの宿命の相手とも決着が付き、亡くなった両親の復讐が叶えられたわけなんだけど、なんだか思った以上にそうなるのが早かったなぁという感想を持ってしまう。

ということは、やはりそれ以上の難題がこれから沢山待っているということなのだろうか。ま、当然だよね。




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